台湾の寺廟:主神全131傑

(昭和9年現在)
出典:「台湾の宗教」増田福太郎著:養賢堂:昭和14年


  1. 徳正神(土地公、福徳爺)718体
    農業、土地鎮守。台湾最多の主神。神像は小さく、一老爺の腰掛けた姿で、親愛の印象。他に商業の神としても祀られる
    その他関係の深い神
    1. 城隍爺 主従関係で知事と警官のようなもの
    2. 山神 山を祭る神で、土地を祭る土地公と相対
    3. 虎爺 林・山の土地公祀では属神である虎に乗っていることがある
    4. 土地媽 土地公夫人 きらわれているため、あまり配祀しない原則(ルカンにある)
    5. 文状元(文判)武状元(武判) 部下として左右に配す。文判は裁判所書記、武判は刑執行
  2. 爺(千歳爺、府千歳、代天巡狩)537体
    畏怖される。元来諸説あるが、みな進士の死んだ幽鬼。道士と関係あり。
    <五府王爺、三府王爺、李府王爺>
    台南市新町2−27 天池壇 天王爺のみ
  3. 観音(観音仏、観音仏祖) 336体
    仏教系の神の中で最もまつられる
  4. 上聖母(媽祖、馬祖、天后) 335体
    観音の申し子とされ、合祀される。台湾海峡の荒さと海賊横行から崇敬された。
    両側に左常娥・右常娥の両挟侍が侍立。さらに千里眼(右手を額にあてる)、順風耳(右耳をさす)、その他多数を配す。
  5. 玄天上帝(上帝爺、上帝公、真武大帝、北極大帝、開天仙帝) 204体
    法力のある神として道士に祀られる。天宮の南天門を守る斉天大聖と共に北天門を守るため、廟を北極殿と呼ぶこともある。北極星の神格化か?
  6. 帝(関聖帝君、関夫子、協天大帝、武聖君、衡帝君、帝君爺) 157体
    武神、仏教神、儒教神、商業神
  7. 三山国王  121体
    広東人が奉じた。広東省獨山、巾山、明山の三山神
  8. 保生大帝(呉真人、大道公、花轎公) 117体
    医神(華陀仙師)。
    台北大龍洞の保安宮が有名、36将軍を従祀。嘉慶元年。
  9. 釈迦  103体
  10. 有応公(有英公、金斗公) 88体
    無祀の枯骨、位牌を収めたもの。応報があるとされたため祀る。
    普通は神像なし。ただし新竹では聖公、聖媽とし祀る。
    1. <万善同帰> 合葬したもの。義公塚などとして祀る
    2. <孤魂、地基主>
    3. <猪稠公、牛稠公> 神像を作らず家畜について祈る
  11. 清水祖師(祖師公) 85体
    泉州の人が祀る。潔白公平な祖師。
    <祖師公> 顕応祖師(唐の名僧)、照応祖師等の名がある。
    神像は面色によって金面祖師、黒面祖師、赤面祖師と区別されるが、同一。
  12. 三官大帝(三界公) 83体
    尊貴玉皇大帝に次ぐ。玉皇大帝の命で下界に下り、治める。
    1. 天官一品(紫微大帝)− 福を賜う
    2. 地官ニ品(清虚大帝)− 罪を許す
    3. 水官三品(洞陰大帝)− 災厄を解く
    爐のみを供えて祀る。
  13. 子爺(中壇元帥、李那咤、那咤元帥、那咤太子、罹車太子、太子元帥) 73体
    巫術者の神。神将神兵の総帥で、邪悪を鎮圧す。
    児童の像、子供を愛する。
  14. 農大帝(五谷仙帝、薬王大帝) 66体
    五穀豊穣の神。薬王でもある。古代の神農氏。
    <太乙真人> 宜蘭街巽門五谷廟
  15. 章聖王(陳聖王、聖王公、威恵聖王、陳府将軍)53体
    唐の文官陳元光(虫を開拓)。よって章州人は郷土の開祖として祀る。
    また台湾本島人の陳姓の鼻祖としても信ぜられる。
  16. 鄭成功(鄭国聖、開台聖王、開山聖王、国姓爺、延平群王) 48体
  17. 大衆爺(文武大衆爺) 47体
    鬼(陰司)の酋長。孤魂をとりしまるため、枯骨を収めて祀る。
    有応公より祠も大きく、神化が進んでいる。
    (無縁の共同墓地、また移民社会ゆえ私闘が多くその死屍が散乱、その氏i悪霊)となるを恐れ、このような神を祀った)
    台北の大衆廟  八里庄の漁村で祀っているらしい(大衆爺=七爺、八爺)
  18. 元帥爺(田都元帥、岳元帥、張・許元帥、劉元帥、趙・康・馬・温元帥、陳府元帥、林元帥、謝元帥) 45体
    当年の勲功をたたえ、元帥と謚(神に祀ったもの)。
    1. 田都元帥 − 玄宗皇帝の臣。音楽、俳優の祖
    2. 田府元帥
    3. 陳府元帥 − 生前、殺人強盗を働き、祟りを恐れらる
    4. 林元帥 − 人民の徳望を集む
  19. 義民爺(義民公、忠勇公) 32体
    義死したものの霊を祀る。広東人がよく祀る。
  20. 文昌帝君(梓潼帝君) 30体
    北斗星の一。元は天上の法律を司る。道教の影響により、文教を守護、読書人が奉ず。
    1. <魁斗星君> 文章を司る
    2. <五文昌帝君> 文昌帝君、魁星爺、文衡聖君、朱衣神、呂洞賓の総称。文章上達、試験合格を祈る。
  21. 城隍爺 29体
    都城の守護神 → 司法警察の神となる(道教の影響)。
    台南市清水町に最大の廟がある。管内人民の正邪善悪を見る。
    最も畏服、信服されている。
  22. 沢尊王(郭聖王、聖王公、郭洪福、保安尊王) 26体
    泉州府南安県鳳山寺を本廟とし、泉州、章州人が祀る。
    出稼ぎに効験ありとし、小箱に納祀。
    台南市永楽町三丁目に廟
    妻は聖王媽、子は大太保、ニ太保、三太保、四太保
  23. 玉皇大帝(天公、元始天尊) 24体
    万神の王。畏敬されること最たるもの。不敬のことばを吐けば天罰が下る。どんな寺廟、民家にも天公爐(香炉)がつるされ、朝夕線香をあげる。
    (ただし章州人は三界爐(三官大帝に捧ぐ)をつるす。容易に礼拝すべきではないとす)
    旧1月9日が天公生(誕生日)
    あらゆる神明をつかわす。これらは天公に善悪を報告するため、12月23日子刻に送神(上天)、1月3日子刻に接神、迎神(下降)す。この間、廟では門扉を赤紙で封戸。12月24日子刻〜1月4日子刻まで、他の神が巡回。
    天地未分の時、一元気神化し天公となる。
    虚空には笠の如き大羅天存するのみ。
    数劫を経て地ができ、大元玉女自生。
    天公は元と気を通じ精を結び、天皇氏、地皇氏、伏羲神農黄帝うまれ、国土開発、人民繁殖。
    <司命土君>(護宅天尊、土君公、竈公) − カマドの神。各戸に絵あり。三日毎、年末に家庭の行状を天公に報告。一説では天公の子。
    台南市天公壇後殿(廟はまれ)
  24. 阿弥陀仏(無量寿仏、無量光仏、無碍光仏、尽十万無碍光如来) 23体
    西方浄土におわす。左に観音、右に勢至の三体を阿弥陀三尊。
  25. 法主公(張公法主、都天聖君) 14体
    法力大なり。道士が祀る。
  26. 孔子 12体
    領台以前は国費で建てられたが、日領有後、費の出所を失い人心帰向し、式典すたれる。
    台南府のみ日本占領中、祭典を続ける。台北は明治40年一度撤去、昭和6,7年に再建。
    1. <制字先師>(倉頡聖人、倉頡元帥) − 字を創始(鳥てん文字)。三眼、無髯老人の像。
    2. <沮誦聖人> − 蒼頡を助け事を成さしめた。古来無名、同治年間功績を評価、祀らる。
  27. 三宝仏 12体
    仏、法、僧の神。阿弥陀仏、釈迦、薬師仏を指すことが多い。
  28. 佑帝君(呂洞賓、妙道天尊、純陽天子、文尼真君) 11体
    理髪の神。呂洞賓が仙壇、仙公廟に奉られる際に、柳星君(弟子に当たる)という戴角鬼頭に負われた像。
      呂洞賓は道教の八仙の一、純陽天子、妙道天尊は儒教の五文昌の一、文尼真君は仏教の菩薩の一。
  29. 地蔵王  11体
    幽冥教主。冥府の「豊都」十殿閻羅を統裁する最高の仏者。人の生前の善悪により、極楽地獄行きを決める。仏像は怪獣竟の上に座す。竟は地竟、諦聴−世界のすべての音をきく。
    大衆爺廟の隣にこの廟を立てる。
  30. 大樹公(樹王公、松王公) 9体
    榕樹(ガジュマル)の神格化。
    台北、宜蘭街字乾門、城隍爺門左に福松廟、大樹公廟。
    台南、開山町清水寺前の榕樹の下にもある。神像なし。
    <様仔王> 台南、嘉義群民雄庄菁埔
  31. 五顯大帝(五顯霊官、霊官大帝、白顯大帝、五行大帝) 9体
    悪報多しと恐れられる。もともと五行の帝で、水火木金土、それぞれの分野を司る。太白星、炎帝、黄帝、少白皐、セン王の名。
    さらに伏羲神農、軒轅、金天、高陽を配す。
    台南市末広町ニ丁目 右に風将軍(青い顔、手に旗)、左に火将軍(赤い顔、丸い帽子)
  32. 仙王(水仙尊王) 9体
    海上保護。夏の禹を祭ったもの。一説に禹と伍員(呉王をいさめ自殺)、屈平(原)、王勃(交趾で溺死)、李白を配す。
    台南市永楽町3−17 水仙宮
  33. 保儀大夫(汪公、王公、許元帥) 8体
    唐の高宗の武将許遠。
    台北では害虫(蝗)の駆除を祈る。
  34. 輔順将軍(馬舎公、馬公、馬使爺) 8体
    宋の馬恩。楊文広の部下として虫で馬上死、しかしなお敵を追ったという。
  35. 将軍爺(大将公) 8体
    元帥爺同様、生前の功により将軍の名を送られた者の総称。
    1. <李将軍> 宜蘭郡頭囲庄天神廟。昭和11年、猫に関連、すたれ気味。
      台北、淡水郡八里庄 李順春(唐末)、疫病水災
    2. <助順将軍> 台北市濱町3−8 普徳宮。 軍神
    3. <将軍公> 台南 嘉義郡民雄庄 元帥爺の部下
  36. 乃婦人 7体
    臨水夫人(蜻姑)と姉妹を結んだ林紗娘、李三娘の総称。
    乃婦人を祖とする三乃教は道教一派。死に関知せず生的行事、駆邪押殺の法術。
    台南、開山町三丁目婦人媽廟。陳婦人、左に林婦人、右に李夫人、さらに花公、花媽(出産の神)。
    1. <臨水夫人>(順天聖母) − 難産を救う神
    2. <池頭婦人> − 冥府の血池を看守。産死の女は血池で苦しむとの信仰から彼女に放免を祈る。
  37. 九天玄女(女咼娘娘) 7体
    道士(紅頭と烏頭)、線香屋が祀る。(女咼娘娘は傘屋、綿糸屋が祀る)。
    道士は勧善懲悪の神とした。
  38. 石頭公 6体
    羅東郡冬山庄の大伯公は自然石を祀る。出産、病気の安全を祈る。
    <石将軍、石府将軍、大伯公>
  39. 大使公(大使爺) 6体
    郭子儀(汾陽王、唐の安祿山を討って大功あり)の子。郭姓の者が祖先として祀る。
    一説に、張巡、許遠、雷万春は安祿山を討ち、戦死。三名に大使爺の名が送られる。
  40. 楊府大師(大徳禪師、楊五使) 6体
    唐将楊業の五子。出家修行した。
  41. 境主公 5体
    城主公と同様神。いなかの城壁のない街に祀られた。
  42. 水流公(水化仙公) 5体
    漂着した屍、神像を祀る。病にきく。
    1. <仙姑娘> 台南 嘉義郡中埔庄
    2. <鄭夫人媽> 台中 彰化郡保西庄
    3. <陳姑娘> 高雄 潮州郡 病にきく。
  43. 李仙祖 5体
    八仙の一。三国時代の人、李鉄拐。
    八仙は呂洞賓、何仙姑、鍾離権、韓湘子、曹国舅、張果老、李鉄拐、藍采和。
    みな仙人、めでたいとき八仙彩という幕を張る。
    伝記あり、斎教先天派の愛読書。
  44. 西秦王爺 4体
    玄宗皇帝。安史の乱後、西秦で帝位をゆずり、太上王となる。
    演劇の神。帝が文芸を好み、芸人を集めたため。
    台湾の演劇の起鼓には排八仙、息鼓には拝天地を演ずる。
  45. 節婦孝子 4体
    貞操な女、孝行は人をまつり、教化しようとした清朝の政策による。節孝祠のこと。
    台南 清水町2 黄宝夫人(婚約破棄に入水)も合祀
  46. 広恵尊王 4体
    謝某。楊某が恩を受けたことから楊姓の者が祀る。
    台中 大甲郡大肚庄広興宮 英雄だったといい、病に効く。
  47. 伽藍尊王 4体
    村では境主公、小都会では伽藍公、大都会では城隍爺が人間の善悪を調べる。ただ、台湾では関帝を伽藍爺ともいうため、これも関帝を指すか?
  48. 嶽大帝(泰山府君) 4体
    玉皇上帝の孫。賞善罰悪、人の生死を司る。泰山の神。幽界(陰間)で魂を捕らえ、玉皇上帝(仏教をまぜたものでは、地蔵王からさらに玉皇上帝)へ報告。恐れられている。
  49. 斉天大聖 4体
    孫悟空。玄天上帝と対になり、南天門を守る。畏信される。
  50. 七星娘娘 3体
    天上の七仙女=七星牽牛星。子女の健全なる成長を祈る。
  51. 張天師 3体
    後漢の張道陵。道教の基礎。江西の龍虎山。
    同姓結婚を行う。天師の地位は、先代の遺骸を納めた轎に「進め」と命じ、轎の進んだ者が継ぐ。
  52. 呉鳳 3体
    字元輝。康煕38(1699)年、章州府平和県に生まれる。20余才で阿里山蕃通事。
  53. 霊安尊王(青山王) 3体
    1. 知県 仁政をしいたため、武徳神、悪疫防止の神として祀る。
    2. 城隍爺 説とみてよい。ただ兄弟位であり、そのものとしては祀られない。
  54. 五公菩薩 2体
    ?
  55. 盤古公 2体
    太初の盤古氏の体から天地が開闢したという説話。
  56. 子龍爺 2体
    漢の趙雲
  57. 孫大尉 2体
    竹囲庄の反乱の風評に討伐にきた将。その偽の風説なるを知り、政府に斡旋、無事なるを得る。
  58. 良岡尊王 2体
    福建、泉州府良岡山より林某が神霊を分霊して来る。良岡山の神か?
    新営郡白河庄 
  59. 王天君(霊官王天君、豁落霊官) 2体
    雷を祀る誅悪訓諭の神。九夫応元雷声普化天尊聞仲の部下。
  60. 定光仏(定光古仏) 2体
    汀州府に本廟。汀州人が祀る。神像は僧。元始天尊と同格とす。しかし、仏教徒は仏と認めていない。
  61. 太保公 2体
    ?
  62. 薬師仏 2体
    東方浄王留璃界の教主。12誓願を発し、衆生の病を救い、旧痾を治す薬を与える。
  63. 大王公 2体
    ?  順正府大王公のことか。
  64. 住世祖師 2体
    斉教金幢派第二代の祖師、董応亮。
  65. 太陽公(太陽星君) 2体
    太陽公は醜男、見れば眼に針を投ず。夫人の太陰娘娘(嫦娥)は美人。
    3月19日が誕生日。合祀が多い。
  66. 伏羲仙帝 2体
    卜卦師の守護神。
  67. 慈済真君 2体
    晋の許遜。升陽県の宰。善行奇談が多く、唐代に慈済真君と勅封。
  68. 五雷元帥(雷公、雷神爺) 2体
    雷神。王天君と関係か?
    神像は手に斧とのみを持つ。悪人を撲殺、五穀を粗末にする者を雷で打つ。
    夫人は閃那婆(夫が老眼で善人を靂死させるため、鏡を持ち善悪を識別させる)
    台南 大正町開隆宮
  69. 輔信将軍 2体
    唐の李百苗。陳元光の武将。章州を開く。地理信でもある。
    台南 東門町聖公廟
  70. 雷大将(雷府天尊、騎虎王) 2体
    雷万春(唐代)。安史の乱。
    台南 北門郡佳里興大将廟
  71. 三王公(古三王公) 2体
    柳、葉、英三姓が兄弟の約を結び、宋帝を救おうとしたが成らずして没。
  72. 太陰娘娘 2体
    月をあらわす。8月15日が誕生日。病弱児のことを祈る。
  73. 青龍爺 1体
    青龍を祀る。雨を司る。
  74. 註生娘娘 1体
    出産を司る。幼児保護、既婚の夫婦が信心する。南中国において、臨水夫人よりも一般的。
    名を雲霄、妹の碧霄、霄瓊の三夫人を祀る。配祀のときは長姉のみ。
    <痘娘> 子の疱瘡の神。
    台北 竜山寺 註生娘娘室
  75. 陳夫人媽 1体
  76. 朱熹(文公) 1体
  77. 巧聖先師(魯班公) 1体
    風鼓(もみがらを分ける機械)を発明した人、名を黄初起、魯班と号。
    <荷葉先師> 左官の神。
  78. 玉皇公主 1体
    玉皇上帝の5人の娘。澎湖島のみ。
  79. 大皇公 1体
    玉皇上帝の長男。彰化郡芬園庄社口
  80. 南斗天神(南斗星、南極老人) 1体
    南極星信仰、めでたい星(老人星、大人星、寿星)
  81. 三忠公 1体
    宋末の忠臣、文天祥、張世傑、陸秀夫。
    基隆 双渓庄頂双渓131三忠廟
  82. 施将軍 1体
    清の水師提督施良
    鄭氏を打ち、台湾を清の版図に(康煕22(1683)年)。靖海侯となる。
  83. 七爺公 1体
    悪人を取り締まる神。謝必安、謝将軍、長爺。
    城隍爺、東嶽大帝の部下。
  84. 程伊川(伊川先生) 1体
    有名な宋の儒者。洛陽の人。宋代の仏教(華厳哲堂)の影響を受けた。
  85. 包公 1体
    台中 豊原郡神岡庄文興祠主神。
    360進士の一人(王爺の一人)。しかし宋の名判官包公か?
  86. 曹謹 1体
    字は徳樸。道光17年、鳳山知県となる。好牧民官。
    咸豊10年建廟。
  87. 文武帝 1体
    文昌帝君と武帝(関帝)の合称。
  88. 弥勒仏 1体
    未来に出現する仏。南天竺の波羅門、兜率天に上座、内院で修行。釈迦没後57億6千万年後、下生。三会の説法で衆生を救う。
  89. 寧靖王 1体
    明太祖の九世孫。名は術桂、字は天球。施良の征伐で鄭氏の破れて降るに、天運、明室を去るを知り、自殺。
  90. 周倉将軍 1体
    三国時代、劉備の武将、関羽と共に死す。
  91. 劉公 1体
    ? 五営神将の西営劉公か?
  92. 顯済霊王(謝府元帥、護国尊王) 1体
    晋の武将謝安。忠臣。
  93. 三侯公 1体
  94. 真人公 1体
    ? 真人は道士
  95. 通天王 1体
  96. 陰陽公 1体
    台南 花園町3丁目。廬清爺、韓徳爺、馬使爺、臨水夫人、註生娘娘、葉府王爺
  97. 倪聖公(輔義将軍) 1体
    鄭成功の武将輔義将軍。
    台南 大宮町総旱
  98. 六将爺(六将軍) 1体
    陰陽両間を管轄。悪人には疾病など自然災禍の罰を科す。罰せられずに死んだ者も、死後に至るまで捜索を続ける。恐れられる。
    大爺、ニ爺、牛爺、馬爺、枷爺、鎖爺
  99. 五妃娘 1体
    明寧靖王の妃妾。袁氏、王氏、秀姑、梅姑、荷姑。王に従って縊死。
  100. 風神爺(風伯) 1体
    主風神。台南にあり。
  101. 順正大王公(武恵尊王、護国武恵順正大王) 1体
    宋代、姜府王爺、大巡爺と共に三勇将と称されたという。
    台南 元園町の王公宮廟に祀る。
  102. 紫衣爺 1体
  103. 瞿真人 1体
    四川の人、明代、至孝の模範、易に通じ未来をよく知った。
    台北、建成町にある。
  104. 衛府先師 1体
    孫宝、聖人に学び道術をきわむ。
    高雄、鳳山郡大樹庄永雲公廟
  105. 大虚祖師(王祖師) 1体
    斉教金幢派の開祖王左塘。
  106. 先鋒 1体
  107. 閻君爺 1体
    地蔵王、統率下の十殿閻羅の一(第五殿)。
    第一殿から、秦広王、楚江王(初江王)、宋帝王、五官王(伍官王)、閻羅王(閻魔王)、下城王(変成王)、泰山王(泰山府君)、都市王、平等王、轉輪王(五道転輪王)
  108. 山神爺 1体
    土地公に対する山神。文官像に対し、武器を持つ。十八羅漢山に祀られるのが普通。
  109. 薫公真仙 1体
    薫伯華という。仙人の修行をし、五雷の術に通ず。
  110. 開山侯(開山聖侯) 1体
    晋の文公の臣、介子推。文公に尽くしたが、母と共に隠棲。招きに応じない彼を文公は焼き殺した。
    祖公爺廟
  111. 開聖大帝 1体
  112. 本官公 1体
    農家の人、酒造家に雇われ焼死。
    泉州府晋江県白頭埔に本廟。
  113. 武安尊王 1体
    ? 関帝か?
  114. 軍大王 1体
    この地を開拓の際、蕃族との戦いで死んだ者を祀る。
    新竹州新竹郡関西庄 同治6.6.
  115. 韓文公 1体
    韓愈
  116. 敵天大帝(大師公、大帝爺) 1体
    乾隆年間(1722−)林某が台湾移住の際の海上平安を祈るため、章州府より奉じ来る。大帝は林姓の祖。
    台南 嘉義郡民雄庄 
  117. 水徳星君 1体
    水神 水災を祈る。星辰崇拝のもの。
  118. 蔡阿公 1体
    斉教金幢派の第三祖蔡文学
  119. 鐘永伯 1体
    100年以上昔の同名の老人を祀る。
    台中、豊原郡内埔庄后里
  120. 金夫娘娘 1体
  121. 福嬌娘娘 1体
  122. 洪夫人 1体
  123. 林媽 1体
  124. 陳仙媽 1体
  125. 黄状元 1体
  126. 三一教主 1体
  127. 英済夫人 1体
    張氏。咸豊3年、泉州人から章州人を守る。
    台南 嘉義郡水上庄
  128. 武徳英侯 1体
    元盗賊。犬肉を供える。
    台南 東石郡六脚庄鳳山宮
  129. 黄結先生 1体
    嘉慶年間に渡台した名医。
    新竹州苗栗郡銅鑼庄
  130. アツ子公(賊王爺) 1体
    盗賊を守る。
    台南 新営郡
  131. 林先生 1体
    水利の神。八堡川なる堤防を完成させた人。
    台中 員林郡ニ水


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