植物 かつてハワイの主食はタロイモだった。タロイモは里芋と同じサトイモ科。 日本に稲作が伝わる前は、雑穀と根菜類を主食とした古い文化があったという研究進んでいる。餅なし正月(イモ正月)もしくはサトイモ優先の正月のある地域は、こうした古い文化を残しているという。 さらに、里芋よりもヤマノイモ科の芋のほうが文化として古い可能性があり、正月やハレの日に山芋やナガイモ、トコロを食べる習慣のある地域は、こうした古い縄文時代に遡る文化を残しているとする。 もちろん、熱帯系の二倍体のサトイモやヤマノイモも、日本にある(タイモやカシュウイモなど)。 最近の民俗学は、農業や植物学の観点からも研究が進んでおり、今後もさらに新しいことがわかってくるだろう。 | |
ハワイ島の空港からホテルへ向かう途中、ドトールコーヒー農園に寄った。 ところで、ハワイ島のガイドの話では、ハワイの花のように思われているハイビスカスは、実はアジア原産、日立のコマーシャルで有名なアメリカねむの木(モンキーポットツリー)も南米原産だという。 | |
右はバナナの木、下はコーヒー農園。赤い実を食べると甘い。 |
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右はタロ芋の水田。タロ芋は水田で栽培される(ミズイモや沖縄のタイモも同様)。里芋のように小芋を取るのではなく、親芋を大きくする。 |
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最近流行っているノニの実。日本に入ってきているのはタヒチ島のものが多いという。 (タロ芋水田とノニはポリネシアカルチャーセンターで撮影) |
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左下はティリーフの生垣で、溶岩ウォークツアーを案内してくれたガイドさんの話では、これを植えているところはハワイ先住民系の家だという。ティリーフは魔物から守る力があると信じられており、キリスト教の教会の周囲に植えていることもあるらしい。中国人は極楽鳥花、日系人は(盆栽だったと思うが記憶があいまい)を植えるので、庭の植物で家の住人がわかるという。 | |