ソウル編ハンジュンマク
まずは、ソウル編です。
韓国はエステとしてハンジュンマクが有名。
そこで、とあるハンジュンマク2カ所へゆきました。
(各地のハンジュンマクは8万ウォン前後から
日本人値段のない庶民的なところで4万ウォン代までいろいろ、
ただ高いところはやはり、それなりに設備がいいことが多いのも事実)
ハンジュンマク値段は入場料と垢すりコースまたはオプションに
別れています。入場料のみの入場を認めているところは
地元の人がスーパー銭湯感覚で利用していました。
(入場料は6千ウォンから1万ウオン)
ただし高級なところは入場料のみの入浴は不許可です。
なぜスーパー銭湯かというと、通常の銭湯値段は3300ウォンらしい
からです(なぜらしい、というかというと、ソウルでは銭湯に
入っていないため、3300は慶州の値段です)。
そして(慶州の)銭湯では薬湯は1つ、サウナ大抵2つのみでしたが
ハンジュンマクでは数種類の薬湯とサウナを備えています。
ハンジュンマクは24時間営業のため、夜10時頃入って
そのまま泊まることができます。仮眠室を備えており、その値段を
とられることも(1万ウオン前後、しかし千円なので安宿より安い)
韓国人たちは布団なしまくらのみで一種の低温サウナでごろ寝してます
(多分ただ)。
そして朝、一風呂あびてきれいに化粧して出勤する若い子も。
男性がどうなっているかはわかりません。
ハンジュンマクは男湯がないところも多いので。
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ソウル編モギョクタン
銭湯です。多分、韓国式銭湯が、この最近はやりのハンジュンマクの
原型とみました(詳細は慶州編にて)。
銭湯くらい簡単に見つかるだろう、と思っていました。
そこで、一応有名な街(アックジョンとか鐘路、文井洞、イテウォン、新村など)
を歩くたびに裏道に入って何げに探していました。
まず、上道裏、鷺梁津に近いところで1件発見。
このときはハンジュンマク入りたてだったため、明日あらためて入ることに。
さらに翌日鐘路裏の曲がりくねった裏道を歩いていると、
温泉マークにモギョクタンと書かれた煙突を発見。
ラッキー、と入り口を探すが、ない。というかどう見ても入り口が食堂。
店員に聞いてみると、
「モギョクタン?ないよ」
「えー、でも屋根の上に(煙突というハングルを知らないので手まね)」
「前あったけど今はないよ」
廃業していたのでした。鐘路は15年前来たときに比べすっかり観光化
していたので、時代の流れか。
がっかりしつつ、上道のモギョクタンへ。
フロント(慶州の”モ”もすべてフロント式)のアジュンマは
「ヨタン(女湯)はないよ」と言う。そして「シャワーだけ、シャワーだけ」
「えー、ないの」とぶつぶつ言っているとさらに
「しかも夜ヨドルッシ(8時)からだよ」と時計を見せつつ言う。
なぜ8時からなのか?慶州で多少その謎は解けたのですが。
夜8時までシャワーのために、鷺梁津などという
東京の青物横町的なところで時間をつぶしている暇はなかったので、
まだ見ていないミョンドンへ行きがてら、モギョクタンを探す、
という賭けにでることにしました。
銀座にも金春湯があるではないか。ミョンドンは韓国の銀座と
言われているし、古い町なら銭湯くらいあるはず、と。
そのミョンドンですが、銀座、というよりは渋谷ですね。
若い子が渋滞するくらい、ひしめきあって歩いています。
地図で見るとその西に住宅街があるようなので、そちらをめざしました。
人に聞いたりもしたのですが、(若い子に聞いてもだめだろうと思っては
いましたが、年輩かなと思って声をかけたら意外に若かったりで)
「知らない」「モギョクタンはないよ」あるいは単に風呂に入りたいと
思われ「ちょっと行くとホテルがあってそこでサウナに入れるよ」
と見つけられず。
ソウルは東京と同じく坂の街で、結構アップダウンがあるのですが、
できるだけ窪地になっているあたりに目をこらして
(東京も、特に山手線内以東の古い地域は、窪地や坂の途中に銭湯が
あることが多くないですか?)
探したのですが、もう夜も深まりわからない。
これ以上もたもたしていると、慶州行き深夜バスに乗り遅れる、
という時間が迫り、タイムアウト。
というわけで、ソウルではモギョクタンに入ることはできませんでした。
しかし、絶対にあるはずなんです。韓国通の女の子が、
垢すりは高いハンジュンマクではなく、モギョクタンでする、という
話を聞いたことがあるので。
というわけで、ソウルは街も大きいし、面積あたりのモギョクタン密度も
そう高そうな街ではないので、”犬も歩けば”方式はやめにして、
事前に情報を仕入れてから、リベンジを図りたい、と思います。
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慶州編1
韓国のモギョクタン慶州編です。
慶州の知人は、「モギョクタンいっぱいあるよ」と言いました。
そして近くのモギョクタンを教えるので、夕方行くと良い、
ただ8時までだから、それまでに入るようにとのこと。
時間があったので、街を歩きがてら、モギョクタンも探してみることに
しました。
そうしたら・・・いっぱいありました。(詳細はページ下の慶州モギョクタンマップリンク参照)
はじめはどういうスタイルの建物か見当がつかなかったので
煙突を探しました。すると1件、ウンハモギョクタンが見つかりました。
これはヨグァン(旅館)やモテル(モーテル)と併設タイプです。
ちなみに韓国には逆さくらげマークがあちこちにあって、
旅館、モーテル、モギョクタン、皆使用しています。
旅館やモーテルはモギョクタンはやっていないところのほうが多いですが、
やっているところもあります。
モギョクタンはたいてい、モギョクタンと書いてありますが、
まれに書いていなくてマークとXXタン(XX湯)とだけ
書かれている場合も。
城東市場のあたりをふらついていると、さらにモーテルと併設タイプの
モギョクタンを3件発見。
続けて鶏林学校のほうへ向かうと、単純なモギョクタンを2件。
うちチョンスタンは温泉マークに川水湯と漢字でも書かれており、
日本の銭湯のよう(ただし建物はビルタイプ、これがほとんど)。
また中央市場そばでも単純モギョクタンを発見。
これは通り沿いではなく、奥まった裏道沿いにあり、ひなびた感じ。
商店街の上のほうに小さいモギョクタンという文字と矢印の看板を見つけ、
行ってみたらありました。
ただ、毎週金曜休みの札が。
さらに慶州の南、天馬塚そばでもモーテルタイプ1件と
単純モギョクタン3件を次々発見。
うち2件は東京のような(というか韓国の民家である)屋根瓦式建物タイプ。
2時間半ほど歩いてこの収穫です。
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慶州編2
いったん宿に帰り、さっそく入ってみることに。
知人紹介の宿に一番近いモギョクタン(モーテルタイプ)も金曜休みだった
ので、天馬塚そばの単純モギョクタン2件とウンハに入りました。
どこも料金は一律3300ウオン、330円くらいで、昼食の定食が
4000ウオンでおなかいっぱい食べられる物価からすると
ちょっと高いかも。
中は温湯と冷湯、大抵さらに薬湯(みな緑茶湯だった)があり、
さらに細長い温湯が一つ。ここには人が入れないため、
お湯がきれいで、皆この回りで垢スリしています。
そしてサウナが大抵2つ。一つは塩使用可、もう一つは不可のパターンが
ほとんど、オンドル式だの漢方だの玉サウナだの、なんかいろいろありました。
さほど高温でなく、マイボトル持参で長時間座って話し込むおばさんたち。
また、大抵は垢スリ台が2台ほどあり、専門のおばさんが垢スリしています
(別料金、でもいくらか聞いていません。)
このあたり、こうしたモギョクタンからサウナの部分がハンジュンマクとして
発達していったのでは、という気がしました。
単純モギョクタンとモーテルや旅館と併設タイプで、
中身に差はありません。
どちらのほうが専門的とか設備がいいというのもなく、
モーテルタイプでも地元の人がマイ銭湯グッズをロッカーの上に
並べているのも同じ。
内部の構造や見た目は、こわいほど日本の銭湯と似ています。
どちらかがまねしたとも思えないので、もともと文化がよく似ているのでは。
基本的にどのモギョクタンも混んでいます。
ただこの日は6時半頃から入りはじめたため、すでに閉店モードに
入っており、垢スリおばさんなどの職員がたらいや椅子、床を
(まだ人が大勢入っている中、お客さんとおしゃべりしながら)
磨いていました。
フロントのおばさんに、営業時間を聞くと5時から8時までとのこと。
ソウルで聞いた女性はシャワーのみ8時から、というのは、
湯船が一つしかなく、基本的に男性専用なのではないか、
女性はモギョクタンが閉店したあと、シャワーのみ開放しているのでは、
という気がしました。
それにしても5時は早い。どんな人が来ているのでしょうか。
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慶州編3
翌日10時頃、例の市場近くのひなびたモギョクタンへ。
途中、マイ銭湯グッズをプラスチックの篭に入れて歩くおばさんを見つけ、
ひょっとして、と後をつけると、すぐそばのモーテル式モギョクタンに
入って行きました。
知人の話では、皆夕方よりも朝行く人のほうが多い、のだそうです。
特に冬は寒いので。
さらにモーテル式と単純モギョクタンを1件づつ見つけ、
特に単純モギョクタンは”ローヤル”という名の駐車場付きの
立派なビル。気になり、入ってみたかったのですが、今回は行けませんでした。
で、ひなびたチョンハモギョクタン。ひなびているから空いているだろう、
と思ったら、15、6人いました。
湯船に入ってる人はほとんどおらず、とにかく皆、こする、こする。
垢スリしています。
有料の垢スリ台も2台とも使用中。
サウナに入る人も割とおり、サウナから出てくると冷湯でばた足する
おばさん。
サウナの中で、太めの若い女の子がどたりと寝転がっていました。
そこへやってきたおばさん2人組は彼女に何か言い、
彼女はのそのそと起きあがって出て行きました。
そのあとに冷湯の水をバシャーンバシャーンとかけてから、
おばさん二人組は腰をおろしてしゃべりはじめます。
サウナにはパンツが干され(他のモギョクタンでもよく脱衣場に
下着が干されていた。韓国では洗濯可なのだろうか)
サウナを出るとき、ドアを勢いよく開けたため、閉まらず開いたままでも
気にせず出て行く若い女の子(追い出された子とは別。悪気はない)。
(食堂でもよくある。しばらく誰も気にせず、誰かが寒いと言い出し
大声で何か言いつつ閉めているのを何度か見た)
そういえば、電車の中の携帯の話し声も誰もとがめないし(台湾の友人が
日本に来たときも、車内で携帯でしゃべったときの回りの視線に気付き、
「日本では電車の中で話してはいけないのですか」と驚いていた)
日本人ほどみな神経質ではないみたい。
そしてこの日の夕方5時くらいから、鶏林学校近くの単純モギョクタン2件と
モーテル式1件に入りました。
どこも同じ作り、そして子どもから中学生、若い子、母親、おばさん、
おばあさん、とあらゆる年代の人たちで混んでいました。
モギョクタンどうし数十メートルしか離れていないところもあるのですが、
両方とも同じ混み具合。
多分昭和三十年代あたりの日本の銭湯もこんな感じだったのでは。
このときも、みちみち、6件のモギョクタンを発見しました。
うち、やはり本道から曲がりくねった細道を入った、
住宅地の中にあるワンリムタンは、本当に東京の銭湯のような外見でした
(韓国側から見れば、東京の銭湯が韓式建築のように見えるかも)。
また1件のモーテル式のみ、夜10時まで営業と書かれていました
(入ったモギョクタンすべてで営業時間を確認しましたが、
どこも朝5時から夜8時、一カ所のみ夜7時まで)
そして慶州を離れる最後の日の朝、高速バスに乗る前に、
近くのモーテル式モギョクタンに行きました。
朝6時でしたが、すでに5人くらい先客がおり、入っている間にさらに3人来ました。
おばさんかお婆さんで、さすがに若者はいなかった。
前回書いたように、全州や大邱の街をバスの窓から見て、
すぐにモギョクタンが見つかったので、地方都市は街も小さいし、
モギョクタンを見つけやすいと思います。
男湯がどうなっているか不明ですが、でもどこも左右、あるいはビル式なら
上下でヨタン(女湯)ナムタン(男湯)がありました。
男湯で垢スリはやっているんでしょうかね。
ML 投稿
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