自給してよう

綿繰り

 綿の種とりは、一つ一つ手でやると大変時間がかかる。しかし綿繰り機はなかなか売っていない。
 そこで自作してみた。実際の綿繰り機は、すりあわせる二本の棒を噛み合わせ、片手で回せるようになっている。しかしその細工は難しいため、両手で回すようにした。結構快調に種と繊維を分離してくれる。


自作した綿繰り機





染色

 染色には化学染めや草木染めがある。詳しい方法は、各種参考本が出ているが、簡単に記述すると:
 化学染めは、市販の染料の説明書通りに行えば簡単に行える。

 草木染めの場合は、(蛋白付け)、媒染、染め、酢酸付けの工程がある。
 羊毛、絹など動物性の繊維は蛋白質があるため染まりやすいが、麻、綿など植物性の繊維は蛋白質がなく染まりにくい。そこで豆乳、牛乳、ご汁などに30分ほどつけて蛋白質をつける必要がある。タンニンが入っているコーヒー、紅茶などでも代用できる。ミロバランなどタンニン系の植物でもよい。
 媒染は先媒染と後媒染があり、使用する媒染剤によって鉄媒染、アルミ媒染、その他銅、錫、クロムなどによる媒染もある。鉄はさびた鉄釘を使用したり、アルミではみょうばんを使用することが多い。
 必要な染料の重量は、染料によって異なる。下の写真の茜の場合は、材の100%重量の茜が必要。煮出して染める。羊毛は数時間で染まるが綿は長時間かけて染める。羊毛は動かすとフェルト化するので動かさない。綿、絹は気泡をつぶすため少し動かす。
 さいごに酢酸に10分ほどつけて染料を固定させる。酢で代用することが多い。


左−羊毛 (右端黄土色:うこん、その隣赤:茜、それ以外:化学染め)
右−綿 
(右端黄色:うこん、その隣赤:茜、それ以外:化学染め)

どちらも使用したうこん、茜、化学染料は同じもの。茜は二番だしのため淡く染まった
媒染方法はいずれも先に行うアルミ媒染(みょうばん使用)



茜染め 左から羊毛、絹、綿
 それぞれ右が煮出した液での初染め、左が残り湯で染めたもの
茜染めの羊毛
 左:残り湯染め 右:初染め



綿 左からうこん 茜:二番だし
 茜:初染め(蛋白:牛乳) 茜:初染め(蛋白:ミロバラン)
 茜:残り湯染め(蛋白:牛乳) 茜:残り湯染め(蛋白:ミロバラン)

 左:初染め 右:残り湯染め




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