完成日:2004/1
1987年から1988年にかけて、カルカッタ(現コルカタ)とその郊外の農村、バングラデシュを回ったときの記録です。この旅行では盗難を避けるため、カメラなど金目のものを持ってゆかなかったため、写真がありません。それではわかりくいので、1997年のカルカッタ訪問時にマザーテレサの施設を訪問した際の写真を載せました。
1980年代、まだ経済成長の始まる前のカルカッタや、マザーテレサの施設のようすに興味のある方は、ぜひどうぞ。現在(2003年時点)のインドから受ける印象と、当時のものはかなり異なると思いますが、当時感じたまま修正せずに載せています(
「注:」の形で現時点での言葉を付け足しています)。
マザーテレサのことは、カトリック女子修道会のドキュメンタリー映画を見る機会があり、興味を持ちました。映画で印象的だったのは、ベンガル地方一帯が大洪水に襲われたとき、数十人しかいない村に食糧を届けに行ったときのエピソードで、万単位の人が苦しんでいるのになぜ数十人しかいない村を救援するのか、多くの人が苦しんでいるところへ効率よく援助物資を回すべきだと批判を受けたマザーが、万単位の人に効率よく援助することは政府がやっている、それも大事でそれは政治がやることだ、自分はそういうところから抜け落ちた人々を回っている、それが宗教の役割だ、と話していました。
実際施設に行ってみると、人間の集まりなのでいろいろありますし、ガンガーの庵で安楽死を望むヒンズー教徒まで行き倒れとして運んでしまう、等の批判もあります。入所者やボランティアの否定的な意見も載せましたが、基本的にマザーの姿勢は正しいと今でも思っています。
当時のレートは1ルピー=約12円。インド人の平均日収は20Rs、それを下回る人も多いと言われていた。
1ドル=約33タカ、1バーツ=約5円(銀行交換レート)
目次
ページ1
ページ2
− − 障害児部屋:賢いサミュエル、活発なウシャ
長期療養施設:さまざまなキャラクターと人生
ボランティテア仲間
− − マルタ島のステラ、たくましいフランス婆さん
寮のインド女学生たち
− − ベンガル系とバングラ留学生
ページ3
ページ4
ページ5
ページ6
− − 完全懲悪もの(Insaf ki Pukar)、神様映画、恋愛映画
サーカスと展覧会
安宿体験
インド長期滞在者の話
− − カーストについて、値段交渉、覆面強盗の話、
合法的に国を乗っ取るには、ガンガーほとりの永住庵
ページ7