イ タ リ ア リビエラ巡り 4

チ ン ク エ テッ レ

2018年春の記録

 東リグリア海岸を巡る第2日目。
 チンクエテッレは、100年前まではあまり知られていなかった。東リグリア海岸は、断崖になっており、海岸線沿いに道をつけたローマ時代に道を開けなかった。11世紀頃から人が住み始め、村が5つできたが、船でしかアクセスできなかった。チンクエテッレは5つの土地という意味。おかげで社会や歴史の変化の影響をあまり受けることなく、静かな漁村とブドウ栽培の暮らしが続いていた。
 100年前、ニースやモナコなど、いわゆる”リビエラ海岸”がリゾート地として注目されるようになり、チンクエテッレにもついに道路ができた。このとき、村々も知られるようになった。
 中世の集落の面影を残す村も多く、世界遺産に登録されている。なお、道路は地元車とバスしか通れない。

 シーフードがおいしく、段々畑にブドウを栽培し、白ワインを生産している。シャケットラという甘口のデザートワインが有名で、摘んだぶどうを乾燥させ糖度を高めてから醸造、アルコール度は高い。

 チンクエテッレでようやく晴れ間が見えた。青い空青い海だと、景色も段違いに良く見える。ただ、それでもまだ天候不順で、チンクエテッレには船で行く予定だったが、波が高く欠航してしまった。  チンクエテッレにゆくには、電車も便利だが、片道だけでも船で行って海から村の景色全体を見るほうが、景色も良いし、村全体、どんなところに位置するのか、よくわかって良いと思う。
 リオ・マッジョーレ、ヴェルナッツア、マナローラの3つの村を訪問したが、コルニーリアもマナローラ同様崖上の村、モッテ・ロッソでは最も大きい街で旧市街があり、その散策を楽しめるという。


目次: ジェノバ  西リグリア(チェルボ/カンポ・リーグレ)   ポルトフィーノ  チンクエテッレ
    ポルトヴェーナレ/ラ・スペツィア    パルマ



ラ・スペツィア北西側
 朝ホテルから、海岸沿いに北西に向かい、船着場から街中を通って戻るコースで散歩



 釣りを楽しむ人をよく見かけた(右上)
 ラ・スペツィアは軍港でもあるので、海軍のモニュメントが多い
 犬散歩も多い 犬種もいろいろで、小型犬からハスキー、ラブラドール、セントバーナードまでいた



 右下は海軍博物館





 朝からカフェがあいており、人が入っておしゃべりしていた

チンクエテッレへ
 船で行く予定だったが、波が高く欠航になったので、鉄道でリオ・マッジョーレへ向かう



リオ・マッジョーレ
大きい川の意味で、海岸から崖上に延びる道沿いにカラフルな家が続く
水があるので、ローマが目をつけ、村ができた

中世の集落の面影を残すといわれる

駅は高いところにあるので、徐々に海岸までくだった







 急傾斜地に家が建ち、レモンがなっている  段々畑には柑橘類やオリーブ









 海岸まで降りてきた  びっしり家が建つのは海賊からの防御のため
 下:船泊まり 今日は波が荒いのでみな引き上げられている
 右下写真のアーチは、かつて船を格納していたところ





ヴェルナッツア
 チンクエテッレの中で最も人気のある村。海岸線に色とりどりの家が並ぶ





 右上:ジェノバロマネスクのサンタマルゲリータ教会



 左上:段々畑はブドウ 今も人力で運ぶ
 右上:緑の石の建物は地元の石を使っており、古い
 家が隙間なく並ぶのは、海賊の襲撃を避けるため。出入り口を閉じれば要塞になる
 色がカラフルなのは、現地ガイドは酔っ払って帰っても、自分の家を間違えないように、と言っていたが、どうせ夜は見えないのでは?
 入口が小さい建物は個人の家で、下はワインなどの倉庫になっている
 建物の間の細い階段も、敵が来ると閉じることができた。あるいは、屈強な若い男子が守った。
 このパターンは、ポルトフィーノなどでも同様で(別荘ではなく、港周辺の古い集落)、海賊はしょっちゅう来たという。



 左上:建物間の空中にあるアーチで、お互い建物を支えあう構造になっている
 右下:2011年に大洪水があり、浸水して大変だったという   いかにも、土砂災害がおきそうな地形ではある



 下:列車内部   トンネルが多く、かつての北陸本線のよう(今はほくほく線だかになった)



マナローラ
 切り立った崖の上に立つが、湧水があったので村ができた。コルニーリアとの間に散策路がある。漁村の雰囲気がよく残る。突き出た崖が有名で、ここから村を撮影した写真が多くの観光パンフに載っている





 右上:有名なイルミネーション   左下:かつての暮らしの写真





 右上の道から岬へ  下:船を出すところ







 左上:湧水がある   右下:下りられる 日本だとさざえや海藻採るためだが・・・観光用か実用か不明







 岬の突端に墓地があり、その先からみた景色が右上の景色で、よく観光パンフに使われる写真の撮影場所だ
 左下:ブドウ畑  右下:崖上レストラン 流行っている




時間的なこともあると思うが、
ヴェルナッツアとマナローラは観光客が多かった
どちらの村でも、電車の中でも中国人団体客を見かけた
マナローラでは韓国人ツアー客もいたし、日本人30人くらいの団体もいた
当然、白人観光客はもっと多い

全体的に伊豆に似ている
中心街のお店で、シャケットラとバルサミコソースを買ったが、おいしかった


 ヴェルナッツアだったかマナローラだったか、隣の村まで海岸沿いに歩く水平道があったが、今は崩れて歩けない、上の尾根道を歩く、というような話を聞いた。



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