ミャンマー旅行記(2000年)

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2月19日(土) 

バガン

 朝、ホテル前の村へユーコさんと散歩に行くと、子どもが手招きする。竹で編んだ塀に囲まれた高床式の家でラッカー(漆)製品を作っているという。

本当かな、と思うと、お母さんが出てきて黒い漆を塗った椀の上にさらさらと模様を描いてみせた。屋根も壁も竹を編んだもので、屋根は三重くらいに重ねており、テレビのアンテナが立っている。竹編みは高級だ、専門の職人が編んだものを買ってくる、と脇に貯蔵してある竹筵を見せてくれた。

大きな椀が5ドル、小さな入れ物と腕輪3個の組み合わせで1ドルと言った。
私が小物7つで300チャット、と言うとノーと言うので、一つ減らして300チャットと言うとOK、そして
「Woman no good」
と言った。

1個50チャットなので妥当な気がした。大きな椀は1個1ドル強のような気がする。

ユーコさんがデジカメで子ども達の写真を撮らせてもらっていると、お母さんはこの5人が私の子ども達だからこの子たちだけで撮って、という。

この家の子ども達は割といい身なりをしていたが、はずされた子は穴のあいたシャツを着ていた。ホテルに近く、散歩に来た人が買ったりで繁盛しているようだった。

別の少年もラッカー製品を持って見せに来た。パテインでもそうだったが、しつこくなく、断ると恥じ入るようにして引き下がる。この恥の感覚は美しいが、押しの強いインド人、元気の良い中国人に負けそうな気がした。

このあと、お母さんは近所の人と朝のお祈りをするため、パゴダへ出かけた。バガンにはこうしたラッカー製品で生計を立てている家が多いという。

 朝食後、パゴダめぐり。(詳しくはこちら*C)12時バガンを出発。
(右写真は木登りする子供)




 13:00 オールドバガン、ミャンマーロードのMarlor Teiwjiレストランで昼食。

典型的ビルマ料理の店で、白人観光客も多い。小皿に様々な料理が出てくる。500チャット分を頼むと、これは料理の種類に対しての値段で、おかわりは何杯しても同額、これがビルマスタイルで沢山食べないと損だ、とシャ氏。

昼食後、あたりを散歩。

例の箒草状の豆(Green Beanと言っていた)が庭に沢山積まれている。ちょうど収穫時期のようで、馬車に山のように積んで戻ってくる人たちに出会った。(写真:これは牛車)

茎はほうきに使うと言っていた。

闘鶏をやっていた。


 

右は巨大に育ったサボテン

 13:40 出発。

綿と豆畑がつづいたあと、土地の境にココヤシを一列に植えて、2〜4反くらいづつ区切った畑が続く(写真右)。畑は赤土で細かい砂壌土、今は何も植わっておらず、雑草すら生えていない。

たまに村があり、家の生け垣はサボテンか箒草豆の茎や竹、庭に積まれた箒草豆の茎は煮炊き用。屋根に使うココヤシの葉も積み上げられている。

屋根はココヤシが多いが、次いでさとうきび、竹、たまに草葺きらしい細い葉の屋根もある。町を通ったときは、ココヤシの葉を竹ひごで竹に縛り先端を切りそろえ、もう少しきっちりした感じに仕上げていた。ぼさぼさのココヤシ屋根は何となくうらさびれて見える。

 右手にイラワジ川、その向こうに山脈が続く。あの奥にマニプールやナガランドに至るアラカン山系が連なるのだ。

流域には玉葱畑。

 2:00 油田地帯を通過。



 はげ山に1800年代後期のアメリカ大西部のような石油汲上機がガチャコンと動いていた。

ユーコさんの故郷も油田地帯で、資料館で見た古い写真によれば、この手の櫓がところ狭しと立ち並んでいた。私が1996年5月に訪ねた際は、ちょうどさいごの一基が2カ月前、操業を停止したところだった。それにしても、ロケでもできそうなアナクロな光景。

 2:10 大きな町(KyaunkPadaung)を過ぎるとまばらな林の続く丘陵地帯で、道路はその尾根道になっている。

両側の丘陵には人影もなく、雨季にえぐられた小谷が食い込む。まれに牛か山羊を追う人がおり、畑も家もない丘にお墓が数基。

 尾根道なので遠くを見渡すことができ、行く先が緑に見える。しかしそこに着いてみるとまばらな林の丘陵かココヤシで区切られた畑(裸地か豆を刈った後、まれに綿)が交互に続いているだけ。

ときおり、白いユーカリが植林されている。

 たまに通るローカルバスには人が大勢乗っている。ローカルバスを乗り継ぎ乗り継ぎして行く旅も面白そうだが、村には外国人が宿泊可の宿がないだろうから、現実には難しいだろう。

野宿したらどうだろうと思った。インドと異なり村の治安はよさそうだし、中国のような”お上に通報する村人”もあまりいそうにない雰囲気ではある。

ところで、日本、中国、韓国、北朝鮮といった東アジアの国々は、主義は違えどどこも全体主義的要素が濃く、お上に弱く隣組っぽい国民性と思う。翻ってインド人やビルマ人は、たとえ社会主義であっても整然とマスゲームをこなす様子は想像しにくい。

 2:40 ベーチョ(グリーチョとも聞こえた、Gwegyo?)通過。

このあたりから木の種類が増え、街路樹や畑の区切りに普通の木が多くなる。区切られた畑の裸地には牛糞が三角形に積まれて等間隔に並べられており、肥料用。畑は豆と綿が多い。

道ばたの祠には騎乗の神像が奉られており、このあたりにはこの像が多かった。サトウキビの茎を丸く積み上げた小山も目につく。

 3:15 町に到着。

ピンチャオ橋はかなり長い大橋なのだが、1車線しかなく、信号が変わるごとに方向が逆になる。この道も国道2号線、幹線道路のはずだが、これでは物流に支障をきたす気がした。

待っている間大勢物売りが寄ってくるが、私がMBCの人たちからもらったタナカを塗っているのを見つけて、あなたタナカを”プエル”(塗る)してるね、等々しゃべりだし、商売気はない。

 橋を渡ってしばらくするとまた油田地帯があり、そこだけ禿げ山。

 3:45 Yenang Yaungで休憩。

左手の丘の上に、巨大な石油タンクが並んでいた。

 4:30 丘陵と畑と植林の繰り返す同じ様な光景が続いたあと、丘陵地帯を下りてかなり広い川底を渡った。橋はないが、雨季でも水位はすぐに下がり泥沼にもならないので、車は通行可能だという。このときは水はなかった。対岸の家は川底から1mくらいのところに建っていた。しかしこれも、すぐに回復するとはいえ物流を滞らせそう。

 5:00 マグエ着。

緑が多くなる。豆はまだ植わっており、収穫されていない。

次第に丘陵の起伏もゆるやかになってきて、畑も木で区画されず、適度に低木が生えている。土も赤土から白っぽい色に変わった。

ときどき赤土の不毛地帯を通ることもあったが、マグエ以降平野に近くなりサトウキビ畑が増える。やはり牛や山羊を追う人をたまに見かける。

 細かい川に架かる小さい橋を随分渡ったが、橋はトラックが通れないほど小さいことも多く、川に下りて渡れる砂地を探していた。一度だけ、土砂が崩れていて私たちの車も橋を使えず、小川に下りてまた登ったことがあった。

これでも国道”2”号線。1号線は昨日のマンダレー線。

 畑の野焼きを見かけるようになり、暗くなると遠くの空が赤々となるほど焼いているのを何カ所も見かけた。

 6:00 潅木が茂るようになり、田圃が出現。

最初は刈り後ばかりで裏には何も作っていないことが多かったが、やがてひまわりやピーナツ畑を見かけ、ついに夏作の青々とした田圃を見る。

 6:30 線路を越えタウンインジーに到着。お茶やで休む。お店に長髪の男性歌手のポスターが貼られている。

The day of poetry decidationという題名のカセットの広告だそうだ。Aさんの話ではCDはほとんど出回っていないが、けっこうカセットで欧米のダンスミュージックを聞いているという。確かにマーケットにはダンスミュージックの最新カセットが多く並んでいた。

 7:00 出発、外はすっかり暗くなっている。

国道の街路樹が地上から1mくらいの高さまで白く塗られているのだが、これは夜のドライブの安全のため。確かにライトに照らされて光り、どこに道があるのかわかる。

 Satthwaの南で、崩れ落ちそうな橋を渡る。中位の長さがあったが、皆トラックが渡るときは同時に渡らないようにしていた。下は深い峡谷で、この程度のバンが渡るだけでもかなりミシミシいう。この橋、いつかは落ちるんじゃないだろうか?

 その後、外が暗くて見えるのは野焼きの炎くらいだった。

この日はパゴダお姉さんについに出会わなかった。

 10:30 ピー(カレン人はプロムと言う)着。町はパゴダのお祭りで、こんな時間だというのに風船を手にした子どもや大人で大にぎわい。

茶店で遅い夕食をとる。

 11:20 ピーホテル着。

バガンのホテルもそうだったが、カレンの人たちは、一応あそこにしようと決めてはいるようだが、特に予約は入れない。

必ず泊まるところはあるから大丈夫という。

宿の人たちは親切、中級クラスのホテルのようで、外国人とビルマ人の両方の宿泊客がいた。

バガンからピーへの道



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Last updated:07/02/03 .  First uploaded:01/12/03 .  ©1999-2010 XIER, a division of xial. All rights reserved.