ド イ ツ 旅 行 9 狩 猟 小 屋 (ハイシート) |
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2016年春の記録 今回のドイツ旅行で、アウトバーンを走るバスの車窓からやたら見かけた狩猟台(もしくは狩猟小屋)は、ドイツ独特のものらしい。帰国後ググると、ハイシートとも呼ばれているようだ。 以下、山田雄作氏の「欧州視察 〜ドイツTuebingen〜」にある内容を抜粋すると: 「ドイツではアカシカやノロジカによる食害があるため、ハンターが梯子のついた見張り台(狩猟台、ハイシート)に登って待ち伏せし、昼間森の中に隠れていた動物が、早朝や日暮れの薄暗い時間帯に牧草地や畑に出てきたところを駆除している。 狩猟台は森と牧草地/畑との境が見渡せる場所に、複数箇所設置する。シカが餌を食べる場所や風向きなどにより、どの狩猟台を使うか決める。待つだけでは効率が悪いので餌(塩やリンゴの絞りカスなど)を置き、一番よく食べている餌に近い、風下の狩猟台を選び、日没の2時間前、もしくは朝まだ暗いうちに待機する。成功するのは7回に1回程度とのこと。 日本の法律では日没後から日の出前まで発砲できないため、ハイシート方式は難しいが(昼間は動物が出てこない)、ドイツでは日没後1時間半までと日の出前1時間半以降は発砲できる(夜間は禁止)。」 狩猟台のある田園風景を懐かしいふるさとの景色と思うドイツ人も多いようで、別の本に、飛行機で上空から成田を見たドイツ人が、ドイツに似た田園風景だが何かが違う、なぜだろう、と考え、狩猟台がないからだ、と思い至った話が載っていた。 なお、狩猟台(大型のものは狩猟小屋)には、壁や屋根のない腰掛型、胸までの壁と屋根のあるタイプ、縦長小屋型で 前あきタイプ、縦長小屋型で細い窓穴だけ開いたタイプ、人が泊まれる大きさの小屋型、人の背丈ほどで持ち運べるもの、車輪のついたものなどいろいろある。 台は、高いほうが風向きを気にしなくてよくなるので(低いと風がハンターの臭いを運び動物が警戒する)、大型の小屋タイプは高く設置されていることが多い。狩猟台の梯子は木が腐っていることもあるので、登る前には必ず点検するようにしているという。 また、いわゆる環境保護団体で狩猟に反対する人たちが、この狩猟台の支柱に鋸で切れ目をつけ、ハンターが登ると狩猟台が崩れるように仕掛けることがある、それでハンターが大怪我を負う事故が実際あるという記事もみた。 アウトバーンを疾走するバスから写真を撮るのは難しい。 リューベック−ベルリン間 胸までの壁と屋根付きのタイプ ポツダム−ケムニッツ間 上:縦長小屋型 上:屋根なし型 上:窓穴型 上:これも屋根なしっぽい ライプティヒ−ドレスデン間 ドレスデン−ケムニッツ間 上:前開き型 上:車輪付き 移動式 ケムニッツ−バンベルク間 上下:窓穴型 色は大体緑か茶色が多いが、たまに下のような黄色というか黄土色のものを見かけた バンベルク−ローテンブルク間 上:胸丈の壁と屋根型 上:よく見ると屋根右上にもう一つ緑の小屋があるのが見える ローテンブルク−ヴィース間 左:簡単な腰掛型 上:これは結構高い小屋だ 人が泊まれる大きさもある ローテンブルク−ハイデルベルク間 ライン川下り 上:やはり船はスピードが遅いので遠くでもぶれずに撮れた ヴァイルブルク−ブリュール間 上:これも車輪がついている ケルン−フランクフルト間 カッセル | ハンブルグ | ベルリン | ドレスデン | ローテンブルク | ノイスバンシュタイン城 |
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