奥 の 細 道 5
(番外 青森編)

 青森まで参加していた日本ウォーキング協会主催の大会では、”平成”奥の細道として芭蕉が回れなかった岩手北部から青森、秋田も歩きます。ここでは番外編として紹介していますが、芭蕉の歩いたコースに興味のある方は、山形編1を参照してください。
 北岩手から青森あたりで、一緒に参加していた友人達が諸事情から次々と来なくなりました。このため逆説的ですが、大会日程にこだわらず(埋め合わせなど)自分の都合最優先で、完歩に近いペースで歩けるようになりました。さらに青森後半からは大会コースでなく、自分の興味があるコースを歩くようになります。

 大会参加コースについては、参考までに予定コースタイムを載せています。(写真の日付は誤り−電池入替のたび初期設定に戻るため)

 8月下旬にはもう秋風が吹く中、八戸から青森へ向かいます。青森秋田間は、明治時代のイギリス人女性旅行家イザベラ・バードの歩いた道をたどり、秋田側から碇ヶ関を越えて青森に入ります。


金田一−三戸13km  未歩行

(番外編) 三戸−八戸(岩手県)

コース:三戸駅−法光寺−櫛引八幡宮−坂牛川−尻内橋−八戸駅
歩行距離:28km



左は三戸への道、右は三戸の街。ちょうど市の日だったが、老人の町に近い。




東山館、名久井岳脇の山道を進む。途中、岳名水がある。




南部の古刹法光寺。小堀遠州のみごとな庭園がある。




キャンプ場の広がる高原と、水沢集落。




左は野場への道




南部の一宮、櫛引八幡宮




(番外編) 八戸−浅虫(青森県)

コースタイム:八戸駅8:30−南部山公園9:25(休)−東北線跨線橋10:40−多賀台団地入口11:05−11:55イオン下田SC(昼)12:40−東北線脇13:05−カワヨG牧場13:45−木ノ下小学校14:30−三沢駅15:15
歩行距離:26.1km



八戸郊外にて、共同で水田の水路整備をしていた。右はにんにく畑。


コースタイム:古牧第一グランドホテル8:30−天龍姫神社9:00−寺山修二記念館9:35−姉沼10:15(休)−小川原駅11:05−沼崎観音11:25−小川原湖公園11:45(休)−12:25道の駅おがわら湖(昼)13:10−二つ森橋13:35−乙供駅15:00
歩行距離:23.9km



左:三沢温泉の庭 右:姉沼近辺




左:姉沼   右:下北半島六ヶ所村への道を望む(ウォークでは下北半島の付け根を西へ、野辺地へ向かう)




杉苗作り

コースタイム:野辺地町立体育館9:00−常夜灯9:20−戊辰戦争史跡9:35−藩境塚10:15(休)−狩場沢駅10:55−清水川コミセン12:05(休)−13:15夜越山温泉(昼)14:00−白鳥大橋14:35−雷電宮14:50−福島橋15:20−平内町民俗資料館15:35
歩行距離:24.5km



獣魂碑−野辺地にて。右は野辺地湊の常夜燈。かつて湊には、千石船が帆柱を連ねていたという。




戊辰戦争史跡、野辺地戦争戦死者の墓所。
明治元年、官軍についた弘前藩の軍勢が南部藩に侵攻、野辺地村に迫った。
藩境を警備していた盛岡藩八戸藩連合軍が防衛、弘前藩は40数人の戦死者を出して敗走。
その後、江戸幕府を支持した盛岡藩は白石に転封、弘前藩は戦死者の名を刻んだ墓石を建てた。




左が柴崎付近にある藩境塚。




浅虫温泉




(番外編) 浅虫−青森(青森県)

コースタイム:道の駅ゆーさ浅虫8:30−善知鳥トンネル8:50−川上神社9:20−町内駅9:50−青い森アリーナ10:15(休)−馬屋尻橋11:10−11:35東部市民センター(昼)12:15−沢田橋12:40−合浦公園12:55−平和公園13:30(休)−青森港14:00−アスパム・観光物産展14:20
歩行距離:20.5km

 このときは悪天候のため、途中で中止になった記憶がある(フィルムが切れ写真がなく詳細不明)。いちおうJVAの歩行距離認定はもらっているので、途中までは歩いたのだと思うが・・・。



 ここから大会を離れ、自分でコースを調べて歩いています。松尾芭蕉の道ではないので、青森秋田は興味のある道を自分なりに歩き、奥の細道に戻った時点でまた大会に戻ることにしました。
 青森西部と秋田では、おもにイザベラ・バードの歩いた道をたどります。

(番外編) 大館−碇ヶ関−浪岡(秋田県、青森県)

 昔から秋田側から津軽に入るには碇ヶ関を越える必要があった。菅江真澄も、明治時代のイギリス人女性旅行家イザベラ・バードも、碇ヶ関を通って行き来している。碇ヶ関は山間部の峠道で、前からぜひ古道で越えたいと思っていた。

 イザベラ・バードの道順は”平成”奥の細道ウォークとは逆になるが、個人ウォークなので秋田側から青森へ抜ける方向で歩いた。



左は大館市。右の写真、右寄りの三角の小山が松峰鉱(縦鉱になっている)。




左は花岡鉱山の昔の露天掘りのあと。今は池になっている。
花岡鉱山は黒鉱といって数種類の金属の混じった鉱石が出た。
戦時中の中国人労働者をめぐった裁判で有名。




左:右手奥のアパート郡が、花岡鉱山のかつての従業員住宅。 右:秋田側より碇ヶ関の峠を望む。




左:白沢付近 右:陣場




矢立温泉に残る、国鉄奥羽本線のトンネルと橋脚のあと。かつて奥羽本線は、矢立温泉の上を通っていた。
今はもっと長いトンネルを通っている。

矢立温泉は古い温泉だが、かつて羽州街道を利用していた頃は、ここが起点になっていたと思われる。碇ヶ関の頂上にも、矢立の杉のあとが残っている。
今では国道が交通のメインとなり、途中の集落や温泉は通過点となった。



矢立温泉側から碇ヶ関へ向かう旧羽州街道の入り口。
明治22年7月、青森〜秋田間を乗合馬車が結んだ。この明治新道にも乗合馬車が通ったという。
写真右はその記念碑。(結構急なので馬も大変だったろう)。




 左は英婦人旅行家イザベラ・バードの記念碑。右は古羽州街道と明治新道の交差点。




碇ヶ関の峠頂上。右は碇ヶ関を降りたあたりの国道。




黒石市に残る伝統家屋




弘前城の桜  水神を祀る民家


黒石側より浪岡方向を望む




歩行年:2007-2008

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