東 京 里 山 尾 根 歩 き 3
(日  野)


 日野から平山城址や御殿峠にかけての多摩丘陵は、かつては都立多摩自然公園と呼ばれ、”野猿ハイキングコース”として親しまれていたらしい。御殿峠に都立多摩自然公園の碑がある。
 その後宅地化がすすみ、現在は日野市の百草園から八王子市の長沼公園までは、土の尾根道の残る丘を拾って歩く感じになる。
 里山の標高は140mくらいから180mほど、城址も存在する。

目次: 百草園−七生丘陵  向山−東中野  高幡不動−平山城址


百草園−七生丘陵−平山城址

2011.2
 聖跡桜ヶ丘から西、野猿街道の先から七生丘陵が始まる(写真左下)。
 このあたりはハイキングコースになっており、六地蔵や百草園をめぐるコースの標識が整備されている。




牧場があった(左上)。戦前は東京区内の中目黒や錦糸町周辺などにも牧場があった。「野菊の墓」で有名な作家伊藤左千夫は錦糸町で牧場を経営していたという。(世田谷にもまだあるはず)
丘の上に広がる畑(下)





 上:百草園周辺
 下、右:大宮神社の脇から百草園まで七生丘陵ハイキングコースが通っており、短いが土の尾根道を歩くことができる。





丘陵から高幡不動、八王子方向を望む

右下:百草園隣にある神社の狛犬

百草園は梅祭りの時期が有名だが、
きれいに整備された庭園で
他の季節も楽しめる

左下:神社裏の朝日山緑地(小さい)





神社向かい(東側)にも尾根があるが、東電学園への道で通り抜けできない(左上)。
百草園の南の丘陵も宅地化が進み丘上を大学が占めるが、東端に倉沢長久保緑地があった(右上)。ただ、短い緑地で、しかも土の箇所はほんの一部。

ハイキングコースは神社から西へ下り住宅街脇を行く。コース指示は給水施設脇(百草団地を突っ切っても近道)、幼稚園裏から再び土の尾根道に登る(写真下)。
この尾根には「七生丘陵」と書かれた看板、「高幡第二団地緑地」と書かれた看板とある。東端から西端まで1キロ弱、そこそこ尾根歩きできる。



西端で道は南北に分かれ、
北は中学校脇から多摩動物公園駅に、
南は明星大学裏に出る

逆から入る場合、南の入り口はちょっとわからないだろう

里山の一番端の出入り口はわかりにくいことが多い
わかりやすいのは峠から左右に入る道や
神社裏など

一番端まで尾根歩きをして下りると、
人家の裏に出たり、何かの施設脇で
最後道が荒れていたりする


向山−東中野
 ハイキングコースは多摩動物公園駅から多摩テック方向へ向かう道だが、ちょっと寄り道して、明星大学裏から写真上の峠を越え、中央大学明星大学駅に出てみた。
 日野市から八王子市に入るが、七生丘陵の続き尾根で多摩テックのある丘の南東の支脈になる丘陵なので、寄ってみる。

 丘陵の上には西へ向かって明星大学、中央大学と続き、多摩テックで多摩動物公園からの尾根と合流する。本当の尾根は大学内にあって通れない。また、大学周辺も歩けるようになっていないもよう(何箇所か入り口を探したが見つからなかった)。ちなみに東高尾の裾野にある法政大学は周囲がランニングコースになっており、地元のハイキングコースにも組み込まれて誰でも歩けるようになっている(片倉/東高尾)。

丘の東をモノレール沿いに南下しつつ、入り口を探していると、
森に入る道が見つかった。向山公園とある(左)。
結構荒れており、あまり管理されていないようす。登りきると
鉄塔があり、明瞭な道は終了。作業道を公園化しただけの感じだ。
西へ向かう踏み跡を発見、行ってみた。


 何やら柵があるが越えて進む。左に竹組が倒れており、壊れた柵かと思いきや、結構深い穴の上をふさいでいたのでした、危ない危ない。
 道はかすかに続くが(左下)藪こぎに近く、右手に色あせた赤テープが張られていたりする。よく見ると草に覆われてわかりにくいものの、右脇すぐが崖になって落ち込んでいる、危ない危ない。
 踏み跡を漕いでゆくと野猿街道沿いの人工的な崖上に出た(右下)。そのまま下りるとやがて明瞭な道、その入り口(こちらからは出口)には立ち入り禁止の札があったのでした。


 ところで里山の尾根道は、ハイキングコースになっているところは広いが、支線尾根は蟻のと渡りのように細いことも多い。草に覆われていると草が伸びてわかりにくいのだが、一歩脇は崖になっていることも、ままある。
 神社裏から山に入る道のあることも多いが、とある尾根突端に建つ神社奥もまさしくそういう道だった。社の裏に人丈ほどの土壁があり、かすかに人の登った跡がある。尾根に道があるかも、とよじ登ると、はたして踏み跡程度だが確かに道が続いている。倒木があったり荒れているが明瞭に続く。脇に平行して色あせた赤テープが張ってあったのでよく見ると両側は深く落ち込み、蟻のと渡り状態。赤テープのおかげで気がついたが、標高100m程度の山、土の崖とはいえ、10m以上転げ落ちれば惨事になりかねない。
 このあと「東京近郊の山」編でも、道の不明瞭な登山道で標識として使われる赤テープについて書いたが、こうして張ったり結んでおいてくれる人がいるわけで、感謝感謝。


 ほかに中央大南の尾根に出られる登り道がないか、野猿街道沿いをきょろきょろしながら歩く。何箇所か北へ向かう道をたどったが、どこも土建関連施設や造成地で行き止まり、神社裏も立ち入り禁止だった。おそらくかつては山中を行く道があったのだろうが・・・
 愛宕神社があったので登ってみた(上)。西の尾根側は工事中で立ち入り禁止だが、東は歩けた。北の窪地に下りる道があるので行ってみたが、底の竹やぶで道は消滅。尾根から野猿街道側へ下りる。谷津田(右下)に出ると、その入り口(こちらからは出口)に「立ち入り禁止」とあった。上からは入れたんだけど・・・。

 ところで西尾根の工事について作業予定表を見ると、公園化しているらしい。整備されれば尾根道を歩けるようになるかもしれない。



高幡不動−平山城址

 再び多摩動物公園に戻る。
 ハイキングコースはこのまま多摩テック方向へ歩き平山城址公園の丘へ入るが、平山城址の丘は多摩動物公園の北、高幡不動から始まっている。というわけで、高幡不動から歩いてみた。

高幡不動裏にも、高幡城跡(左)を通る
里山の尾根道がある





いったん住宅街に入るが、ここもコースの標識が整備されており指示どおりにゆけば多摩動物公園脇から多摩丘陵の尾根に出られる。延々動物園のフェンス脇を歩く道だが(右上)、八王子方向の見晴らしがよく、整備されて歩きやすい。散歩中の人にもよくすれ違う。途中の北斜面に、南平丘陵公園の林が広がっている。




 武州江原山講社の碑が建つ(上)

右上:八王子方向 奥に白い雪の富士山が見えるのだが、レンズが広角過ぎるのと性能もよくないので、遠方が見た目より小さく写ってしまう。実際には富士山はもっと大きく立派に見える(右下の写真も同様、遠くに白い富士山が見えるが、実際はずっと大きく見える)


 この丘陵の説明板には七生丘陵とあったり多摩丘陵とあったりする。上から書き換えられているものもあり、どちらが正式名称なのか?

 尾根道は元多摩テック跡地前に出る。丘陵は跡地内に続いてゆくが、中を通れないので南か北に迂回することになる。北は住宅街、ガイドブックなどは南からのコースを指示している。南からだと平山城址公園に尾根づたいに入れるが、両側をトタンの工事フェンスではさまれた間をしばらく歩かされる(2011年2月現在:写真右上はその入り口付近)。ただ、南斜面の雑木林を工事中で公園化しているようなので、そのうち歩きやすい尾根道になるのでは、と思う。

左下:現在整備中の公園   右下:都立平山城址公園(門はあるが無料)南斜面に広がり、三々五々人々が散歩している




 左上:平山城址公園の尾根道にある平山季重神社(武蔵七党の一つ西党の武将で、源平合戦の一の谷の合戦の先陣争いなどで勇名を馳せたとのこと)

 都立平山城址公園はこの尾根の南斜面に広がる。この尾根道は現在、長沼方向へ抜けることができない。
 立て看にもそのように書かれているが、とりあえず行ってみた。すると尾根上に火災で焼け焦げたと思われる家がそのまま残っており、何やら不気味な雰囲気。錆び付いた車が放置され、布団が捨てられている。道は続いているのでさらに進むと、その先は板で完全にふさがれていた。この先立ち入り禁止(地主)の立て札。町田あたりでは、車は通れないが人は通ってよい方式の車止めのある道があるが、これは完全に通行止めだった。

hidari.gif 生田(番外編)長沼/柚木 migi.gif


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