井川 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
静岡県井川地区を訪問した(2008年)。 2ヶ月前、大雨による土砂崩れで大井川鉄道井川駅すぐ脇の県道が崩れ、7月になってもまだ復旧していなかった。この道が静岡市内への交通路だったため、観光客が減り朝市もやめた、迂回路だと10キロ余計にかかり、生活にも不便だという。大きい買い物は千頭方面ではなく、静岡側に出る。 井川には、怪力の持ち主だったという”てしゃまんく”伝説がある。”てしゃまんく”とは不思議な名前で、何語だろう、と思う。 西山平 ダム周辺ではもっとも平地が多い集落のようで、おいしいトウモロコシがとれるので有名だという。 井川本村
田代 静岡県教育委員会による井川地区の焼畑に関する調査報告書があり、宿で見せてもらったが、これがなかなか興味深かった。 この地区の人々は、もともと山に散住していたのが、やがて、井川七郷と呼ばれる7つの村に集住するようになった。 焼畑の栽培サイクルは3年で、1年目がそば、2年目に粟や小豆、その他稗やジャガイモも植えた。大正頃から、3年目に穀類、豆、芋を植える代わりに杉苗を植えるようになった。つまり、山肌に広葉樹林と杉林がパッチワークのように入り混じる光景は、かつての焼畑地に杉を植えた結果だったのだ。いつも、なぜあそこだけ杉なのだろう、あそこに広葉樹が残っているのだろう、と気になっていたが、山林主が異なったり、斜面の角度によるのかと思っていた。もちろん、日本の山すべてがそうだというのではないが、元焼畑の地に最後の年に杉を植えていった、というのは、かなり新鮮な驚きである。
小河内
小河内は田代のさらに上流にある 車道ができ、廃止された橋
閑蔵 閑蔵では今でも雑穀を栽培している。他ではなかなか見られない、コウボウキビも作っており、井川本村の店でここで作ったコウボウキビその他の雑穀の粉を買うことができる。
写真:高知県椿山 岩手県端神 山形県小国 群馬/茨城 東京西部 | モンゴル | チベット | ラダック | 東北インド | 中国 | 1999北京 | ミャンマー | 台湾の廟 | 韓国 | 台湾2009 | |