東 京 近 郊  の 山  尾 根 歩 き
檜   原  2

 笹尾根や浅間尾根、小河内峠や御前山など、以前はよく歩いていたが、当時はあまり写真を撮らなかった。あっても人の写真ばかり。そのうちまた歩いたら写真を撮ってアップしてゆこうと思う。

目次 檜原1: 馬頭狩尾根  御岳山−大岳−泉沢  奥多摩−鋸山−湯久保尾根
    檜原2: 笛吹−人里−和田  笹尾根  三頭山  都民の森−御前山−大岳  松生山
    檜原3: 深山橋−三頭山−笹尾根−高尾



笛吹−人里−和田

2009年3月
 檜原村は、役場のある元郷で浅間尾根をはさみ、北の谷を藤倉へ行く道と南の谷を数馬へ行く道に分かれる。数馬側の道を歩いたときの写真。

 檜原村の地名は面白い読み方をするものが多い。笛吹は”うずしき”、人里は”へんぼり”と読む。


左上:笛吹の集落   猪避けの柵に囲まれた急斜面の畑


右上、左下:人里の集落




和田の東近辺





笹尾根  2001年4月

上川乗から浅間峠(881m)に出て笹尾根を登った
だらだら登りが続くが、道は整備されているので歩きやすい
浅間峠から逆(西)に行くと生藤山へ行く



 知人が職場のインド人の女の子を誘ってきた。故郷には山がないので登りたい、山は初めてという。シッキムやナガランド、ラダックなど北の山岳地帯なら山はあるが、都市部だと東京−高尾の感覚で山に行くことはできない。

登りがきついらしく、すぐにバテていた
みなで励ましつつ登る



 上:笛吹峠(うずしき、と読む) 手前の丸山で標高1098m
 バスの時刻表が貼ってあったが、今よりもずっと本数が多い(今は貼られていない)


 右上:西原峠 ここから数馬に下りた
 下:向かいの浅間尾根の山並み


奥多摩湖から高尾まで夏の笹尾根縦走はこちら




三頭山  2010年11月下旬 (写真の日付は誤り)

槇寄山1188m 三頭山1525m

西原峠から笹尾根に出て三頭山へ向かう
仲の平から数馬上の集落の道をゆく



左下:丹沢山塊の奥に富士山が見える(カメラの性能が悪いので小さく見えるが、実際にはかなり大きく見える)
四国出身の知人が「東京の山に登ると、”うしろの百太郎”のように必ず富士山が見える」と言っていたのが印象的
こちらでは山に登れば富士山が見えるのは当前だが、考えてみれば見えない地域もあるわけだ

右下:三頭山山頂  三頭山はブナの森で有名。白神まで行かずとも、東京でブナ林が見られる



左:鞘口峠を経て風張峠へ
下:浅間尾根をだらだら下りる
 最後は払沢の滝あたりにでるが、
 藤倉側でも数馬側でもエスケープ道はあちこちある



浅間尾根には熊が出るようで、風張峠から浅間尾根への入り口にも”2010年熊の目撃情報あり、要注意”の張り紙があった
夏の三頭山のようすはこちら


都民の森−御前山−大岳  2011年4月中旬 (写真の日付は誤り)

 都民の森は檜原村数馬の先、東京都最西端にある森林公園で、三頭山から風張峠近くにかけて、ブナなど落葉樹や一部針葉樹の森が広がっている。
 4月から秋にかけて、数馬行きバスの一部が都民の森まで行く。3月と晩秋は土休日のみ運行、冬季は運行なし。武蔵五日市駅停留所のバス時刻表には、4月も土休日のみ運行のような表示だが、実際には平日も都民の森まで通っている(サイトの時刻表でも4月から平日運行開始の表示)。運行状況は毎年変わる。

 この都民の森から、檜原村と奥多摩町の境に連なる尾根を歩いてみた。この尾根は三頭山から大岳山、御嶽神社へと続いている。
コース記録:都民の森9:40−風張峠10:30−小河内峠11:30(昼食10分)−御前山12:40−大ダワ13:40−大岳山15:00−奥の院16:00−御嶽駅16:30


 左上:都民の森入り口付近 標高1000mくらい  風張峠へ出ようと「里山の道」コース(尾根道)へ上る
 右上:立岩1200m 里山といっても町田あたりの標高100m程度の里山とは随分違う
 右下:何やら調査中(説明板なく詳細不明)




 左上:風張峠   右上:月夜見山 かつて二十六夜講では、近在の村から若者が集まりにぎわったという
 この日は八王子で気温20度以上に上がったが、まだまだ雪が残っていた(左下) 登山道も数箇所凍っていて滑りやすい




 左上:鹿の植生調査をしていた。ここは明確に囲いの中と外で緑の下草に違いがあった。場所によっては変わらないところもある
 右上:小河内峠 後ろの湖が奥多摩湖 東京都市部の水道のため小河内村がダムに沈んだ
 下:御前山への道 左下:写真右手奥に見えるのが御前山




 御前山はかたくりの花で有名。見ごろは5月だが、一輪咲いているのを見つけた(左上)。大半は右上のように葉を出したばかり
 左下:惣岳山




 上:御前山1405m 高尾山界隈では山ガールや若者グループを大勢見かけるが、檜原、奥多摩になってくると若者はあまりおらず、かつてワンゲルを楽しんだと思われる中高年登山者がほとんど。年配者はいつまでも元気ではないし、若者も来てくれないと、いずれバスの本数が減ったり廃止になってしまう。

御前山を下る
熊笹など丈の高い下草が増えてきた
下:クロノ尾山とある頂上



 左上:鞘口山1142m  右上:大ダワ 神戸から奥多摩へ抜ける林道が通っている。神戸にはキャンプ場や釣場がありパワースポットとかで、昨夏歩いたとき、大勢若者遊びに来ているのを見かけた

針葉樹林が多くなってきた
下:檜原側の谷をのぞむ 谷と尾根の標高差は7〜800mある



 右上:大岳山1267m 時間も遅く、頂上には誰もいなかった
 が、頂上近い上りで大ダワ側に下りてくる白人2名、その少し手前(西)でトレイルランしている人とすれ違った。一番近い白倉なら1時間半で下りられるが、その他のコースはバス停まで2時間半以上かかるはず。さらに大岳の下りで今から上ってくる男性ともすれ違った。高尾、御嶽ではムササビ観察で夕方上り夜山で過ごす人と会うこともある。現在林業系に関わる30代の知人は、高校生の頃よく一人で登りつづら岩の上で寝袋なしで一晩すごした、そういうのが好きだと言う。

下:大岳から御嶽への道 今回は巻き道でなく尾根を歩いてみた
 左下:鍋割山  右下:男具那ノ峰頂上 奥に見えるのが大岳山




 左上:頂上の祠から南へ少し下りたところに御嶽神社奥の院があった
 大岳の東側や奥の院を東へ下る道は岩場が多く滑落注意の札も多い。 左上:けっこう断崖っぽい鎖場  

左:御嶽神社脇で見かけた石塔
征夷高祖神社とあるが丁数からみて奥の院か男具那ノ峰だろうか
下:御師の家 入り口に説明板があったが時間がなく次回寄ることに



左:ケーブルカーへの道から
御嶽の集落をのぞんだところ




  
尾根道より丹沢方向を望む
(写真日付は誤り)




松生山  2013年1月中旬

コース記録:払沢の滝バス停11:05−11:25神社へ11:45−時坂峠11:55−浅間尾根12:45−入沢山13:55−松生山13:10−払沢ノ頭13:30−14:00昼食14:10−笹平14:40

 払沢ノ滝から時坂峠へ向かう。谷筋にあるいい感じの時坂集落(左下)。車道の北側に尾根がある。古い地図によると時坂峠から入れるが、599ピーク以降下りの道はない。作業道を見つけ登れないか行ってみた(右下)。





 踏み跡をたどると小さい祠に出た。お参りして神社奥を探るが藪しかないもよう。西へ降り口があったので下りて車道に戻り、道なりに時坂峠へ(左上)。山ガール姿の女性二人が下りてくるのに会う。以前、山ガールは高尾か富士山に多く、あとはいきなり八ヶ岳や北アルプスなど有名な山にしかいない、と聞いたが、最近は奥多摩など地味な東京近郊の山にも来ているようだ(2013年当時)。
 道なりにさくさく浅間嶺へ向かう。日当たりのよい尾根、松生山がよく見える(右上)。松生峠へ向かう古道を探したが、夏地への下り口はあったもののその南側は人工林の急斜面で踏み跡も見当たらなかった。

 車道から山道に入り、浅間嶺が近づくと、ぞくぞく下りのハイカーが歩いてくる。松生山への分岐点(左下)で二人休憩しており、松生山方向へ登ってゆく男性もいる。マイナールートかと思ったが、結構歩いているようだ。右下は入沢山 930m、この次のピークが天領山 936m、冬枯れでいい感じの尾根道。





 三つ目のピークが松生山(左上)。ここにもお弁当を食べている登山者がいた。右上:松生山頂上のみ南斜面が伐採されており、笹尾根から丹沢がよく見える。
 松生山から10分ほど下ったところに下川乗と夏地を結んでいた松生峠があったというが、鞍部に出ても峠道を見つけられなかった。松生山の先も笹を刈った跡があり、尾根道は整備され明瞭、払沢ノ頭には立派な道標もあり道迷いの心配もない(左下)。実はここから東の尾根を下ると、かつて本宿そばへ下りる道があったが、今はどうだろう?と聞いたことがあるが、現在は笹平へ下りるコースがメインルートらしいので、今回はとりあえずこちらを踏破してみる。けっこう急坂もある下り(右下)。





 左上:人工林の中から笹平へ下りたところ。右上:笹野の石仏
 笹野集落で東尾根の道について聞いてみた。まず、笹野の神社裏に林道がある(車道)。また、採石場の脇に山道があるという。本宿まで歩きがてら、採石場近辺をキョロキョロすると、確かに南脇に踏み跡発見。ただ東斜面でバリバリに凍結しており、軽アイゼンないと危ない感じ。まあ払沢ノ滝も氷瀑なわけだし、この道探検はアイゼン持参か春以降としよう。


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