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吊    尾    根

 笠ヶ岳、西穂ジャンダルム奥穂を歩いたときの記録その3。

目次:1日目 クリヤ谷から笠ヶ岳        2日目 笠新道から西穂山荘
    3日目 西穂−ジャンダルム−奥穂    4日目 吊尾根経由で上高地

日本アルプス目次:
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   南アルプス縦走:前半(野呂川−塩見−荒川)  後半(赤石岳−聖岳−茶臼岳)
       北岳−間ノ岳−農鳥岳(1993)
       白峰南嶺 仙丈ヶ岳(仙塩尾根) 甲斐駒ケ岳(黒戸尾根)
   中央アルプス:木曽駒 越百−安平路



吊尾根経由で上高地へ(縦走4日目)

2016年10月中旬
コース記録:4日目  穂高岳山荘6:10−6:50奥穂独標7:00−8:30前穂下−前穂−前穂下9:30−11:00岳沢ヒュッテ11:30−上高地13:15

 今日は朝から快晴。最初、ザイデングラードから涸沢経由で下りようかと思ったが、天気がいいので景色抜群という前穂に行ったほうがいいと予定変更。
 左下:山荘から 日の出   右上:奥穂と尾根道





 左上:ジャンダルムと笠ヶ岳  右上:ジャンダルム拡大



 奥穂山頂より 左上:南東に見える富士山   右上:南西のジャンダルムから焼岳
 左下:北の槍ヶ岳への尾根  右下:東はこれから向かう、前穂への吊尾根





 左上:長い鎖の急斜面 またか、という感じだが丁寧に行く。宿で西穂から来たというと、同じテーブルの人たちから驚かれた(ちょっと嬉しい)。「西穂奥穂行った人なら吊尾根なんて大丈夫よ」と言われたが、決して謙遜でなく吊尾根も等しく危くみえる。どこであろうと、目の前のことにひたすら集中してこなしているだけなので、等しく危ないのだ。
 右上:逆行の前穂    下:昨日歩いた西穂奥穂の尾根





 左上:わかりにくいが、日影の境で人のいるあたりに分岐点と書かれた岩がある。最初ここが前穂への分岐かと思い(バリエーションなどではこうした何気な標識−標識あればいいほう−も多いので)、行ってみた。しかし「最低コル」と書かれた板があるだけ、少し進むが道跡不明。これは無理だ、前穂あきらめようと登山道に戻ると、ちょうど向こうから女性がやってきた。見るとかなり年配だが、かつて山岳部にいた感じでしゃかしゃか颯爽と歩いてくる。前穂どこですか、と聞くとこの先だという。その分岐点は何かと聞くと「あれは最低コル。あんなところ歩いたら、アンタ滑っちゃうわよ」と豪快に笑われた。このスーパー婆さんについては、その後、西穂奥穂歩き仲間からも話を聞くことになる。
 右上:前穂直下 ちゃんと立派な道標があった。さすが北アルプス
 左下:前穂への登り   右下:前穂頂上





いやいや、快晴で本当、景色いい
頂上から:
上:山頂の西から南にかけて、西穂奥穂の尾根が見える。手前のカールが岳沢

左:南方向

左下:北西、鞍部に穂高岳山荘、その右に涸沢岳

右下:その先、北に槍ヶ岳






 左上:北東に常念岳蝶ヶ岳の尾根    右上:南西のこれから下りる岳沢拡大
 頂上にも5,6人いた。写真を撮ってくれた人は”なんとかお池”から来たという。よく聞き取れず、反応できなかったが、後で調べると奥又白池では?登山道ないから前穂へのバリエーションじゃん、もっと反応して話聞けばよかったと後悔。でも穂高のバリエーションは岩なのでロープないと登れないだろう。私には無理だ。 





 前穂への登り口に戻ると、登る前は3,4人しかいなかったのが、岳沢から登ってくる人たちが続々と到着し、10人以上いる。前穂めざす準備をしたり休んだりしている。
 左上:前穂から岳沢への下りと 右上:岳沢の先に上高地



 カールの中、次第に下りてゆく 遮る物のないカンカン照りの道 これは夏は暑そう。というか、既に暑い。



 前穂までに会った人は例の女性一人だったが、前穂からの下りでは続々登ってくる人とすれ違う。白人も単独男性2人、夫婦1組いた。「あの白人速いな」と後ですれ違った男子学生らが言っていた。昨日宿で聞いたが、ドイツなどで日本の山に登るツアーがあるという。穂高登ったら2日後に富士山とか登るらしい。
 登山道脇で休んでいる男性らが、前穂日帰り予定で、岳沢まではよかったが急登になり暑くてペースが落ちた、私もです、としゃべっている。「(前穂まで)あとどのくらいですか」と聞かれることも多く、皆予想以上に暑く体力消耗すると言っていた。



 昨日奥穂からの下りで一緒になった爺さんに、なんと前穂を過ぎた下りで会った。やはり杖をつきゆっくりゆっくり下りている。前穂先で会うということは、あの長い鎖を越えてきたわけだ、と驚き。前穂登頂はパスしただろうが、それにしてもあのスピードでは相当早朝に出たのでは、と思われる。そもそも、尻落とし下りをする人が、どう鎖場を通過したのか不思議だが、案外昔山やってたが、今は足腰弱って横着もあり場所によって尻落とししているのかもしれない(私も逆向きになるのが面倒なとき、やらないわけでもない)。
 追い越すと「そんなに急いでどこ行くの」と言われた。「いや急いでいないけど暑いんでね、早く上高地行ってジェラートでも(わからないかなと思い)アイスクリームでも(と言い直し)食べたいんですよ」と言うと「そうかね」と言った。



 ヒュッテの写真は撮り忘れたが、右上と左下が岳沢ヒュッテ付近。岳沢ヒュッテは解体作業を開始していた。





 紅葉はいまいち。上のほうは既に散り、下のほうは茶色っぽいが、これからだろうか?
 さくさく下ります。樹林帯に入ってきた。日光避けられるので嬉しい



 このあたりでもまだまだ登ってくる。岳沢ヒュッテ泊だろうか、日帰り散策だろうか。白人も多く、夫婦連れや子供達を連れたリーダーもいる。



 左上:上高地はもうすぐ   下:下りて来た



 自然探索路に入ると、さらに大勢の観光客が歩いている。白人や中国人韓国人観光客も多い。右上のようなところでさかんに写真を撮っているので、私も撮ってみた



 左上:明神岳   下:上高地梓川沿いから岳沢を望む
 上高地についたらさっそくソフトクリームを購入、おいしくいただきました。



 このあと、昨日西穂奥穂を歩いた男性の一人にまた会ったので、少し話す。分岐点の話になり、やはり彼も前穂への分岐と間違えたという。そして前穂頂上で例の婆さんに会ったというのだ。彼は前日既に彼女に会っており、向こうから話かけてきて”自分も昔西穂奥穂を単独で歩いた、途中雨になり道を間違えたが、ちょうどたまたまテン泊している人がおり(今は禁止だが当時はよかった)、その人が道を教えてくれ助かった”、そして”雨の中西穂奥穂縦走したから自分のが上だ”と言われ、知らねえよと思った、と笑う。「あの人テン泊なんだよね。しょっちゅうテン泊で穂高に来ているらしい。今日も前穂往復の帰りで、あのあと気が向いたらジャンダルム往復する、て言ってた」

 穂高岳山荘にいた人が、大キレットの長谷川ピークは10年ほど前まではボルトがなかった、だから雨の日は右足のフリクションに「滑るなよ」と命を預け通ったと話していた。今はボルトがある。私もボルトある状態で通った。昔の穂高のほうが確実に難しかったと思う。西穂奥穂も、今ほどペンキマークはなかっただろう(鎖は今でも最低限だが)。それだけでもかなり違う。ペンキマークは、やはり重要な手がかりになる。マークなしで、自分で登れる岩か、この崖は下りられるか判断しながらゆくのは、かなりの熟達者でないと難しい。
 あの人懐こく豪快なスーパー婆さんも、彼女が若い頃山をやる女性は少なかっただろう。しかも今と違い、1980年代ですら女性の一人旅は「自殺するのでは」「何かあるのでは」と嫌がられ旅館に泊まりにくかった記憶がある。そのさらに前、山に単独で行く女性なんて皆無に近かっただろうから、やはりすごい人だと思う。



hidari.gif ジャンダルム富士山 migi.gif


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