東 京 里 山 尾 根 歩 き 1-2
(町  田 2)

 小山田から小野路にかけては、今も雑木林の里山の風景が広く残っている。前回紹介しきれなかったので、ここではおもに小山田と小野路城址についてアップしてみた。
   周辺の公園や鶴見川源流北についてはこちら
   小野路宿東の丘陵や布田道、よこやまの道についてはこちら

目次: 唐木田−小山田  小野路城址  唐木田周辺

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唐木田−小山田  2011年春

 唐木田駅の南、北斜面の団地群と南斜面の雑木林をへだてる東西の大通り(下)を渡ると、奥州廃道とよこやまの道の標識がある。かつて南北に長坂道という往還道があり、府中へ向かう奥州廃道(最も古い奥州古道)だった、とある。



 よこやまの道は写真左上の大通りに沿って東西に尾根を拾って歩く道のようだが、ここは小山田をめざして南へ、奥州廃道方向へ歩く。
 この道はゴルフ場の中を行く。何度もゴルフ場のコースを横切る箇所があるのだが、よく東京国際カントリー倶楽部が歩行者に開放してくれたと思う。感謝だ。指定された遊歩道以外、コース内に入ってはいけないので守ろう。
左下:ゴルフ場脇を行く道   右下:丘上の畑





 道脇にあった説明板によれば、平安時代このあたりに朝廷の馬の牧があり、奥州古道で都へ送ったとある。その別当が小山田氏で、源頼朝の御家人となり、数多くの武勇が吾妻鏡などで伝えられているという。

 またこの道は若干西にそれているがほぼ奥州廃道の道(大泉寺東に出て鳥居峠へ至る)であり鎌倉道平山城址ルートでもある。このほか奥州古道の中尾道(現在大沢を通る車道)と常盤道(押越を通る尾根道)、鎌倉裏街道(関屋の西を通る)などのルートがある。

右上:尾根道の西、大久保方向を望む(このあたりは小山田緑地の分園)  右下:尾根の東斜面の深い雑木林





 右上:堂谷集落に下りた
 西の尾根に、小山田氏の居城があったと言われる大泉寺がある(左下)。小山田城址がどこか境内とその近辺を探してみた。霊園名にはあるものの、それらしい標識や石柱などは見つからない。寺で作業している人に聞いてもわからない、とのこと。

 堂谷の北には、唐木田を通る奥州廃道のほかにもう一本、ゴルフ場東脇を北へ行く道がある。谷戸を行く道で、小山田緑地分園のトンボ池やアサザ池がある(右下)。白鷺がいたが、カメラを向けたら逃げてしまった。



堂谷の東の尾根も小山田緑地の分園だが(左と下)、
工事中で吊橋を渡れなかった



上:小山田緑地。小山田緑地は広い。前回は桜ヶ谷のあたり  今回は大沢に近いあたりの写真
左下:竜沢から大沢にかけての水田。畦道には入らないで下さい、という注意書きあり
右下:谷戸の奥に見える丘が小野路城址方向




小野路城址  2011年春




 上:山中で見かけた祠と神社

 前回の小野路城址周辺里山歩きでは、長尾根(町田1)や神明尾根(写真なし)から町田の道へと東西に抜けたので、今回は北の南野から聾学校方向へ南北へ抜ける尾根を歩いてみた。

 右:南野側の入り口






 城址の北に十字路(正確には2つの三叉路が並ぶ)がある(左下)
 その周辺にある休憩ポイントとアズマネザサのトンネル(上)




 小野路城址のある丘(左上:標高130mほど)
 右上:小町井戸。小野小町が眼病を患った際、この山に千日篭りこの水で目を洗ったところ快癒したとある。小野路城の水源でもあり、水量は少ないがひでりでも枯れることはないという。

 小野路城址の説明書き(下)によれば、1171〜1174年に小山田氏が築いた副城で都内で最も古い城址の一つとある






城址から南北尾根を南へ下る
上:集落に出る切通し


左:車道を渡り、
高校や聾学校のある丘から
七国山の丘陵を望む



西の谷戸から登ってみた


神明尾根と長尾根の間の谷戸(左上)から小野路城址へ登る  右上:小野路城址への道

小野路城址のある丘は、六差路になっている
神明尾根の1本北の道から下りた谷戸で見かけた落ち葉の堆肥(左下)


城址北側の十字路(上述)から東へ、万松寺谷北の尾根道を歩く  右上:尾根道から万松寺谷方向を望む  このあたりに牧場がある

初夏の万松寺谷のようすは町田1の真ん中あたりに載せたが、下は冬の万松寺谷
 左:万松寺谷奥、小野路城址への登り口へ向かうあたり
 右:南北尾根の城址南側にある道祖神 万松寺谷へ下りる分岐点にある


 小野路城址東の小野路町関屋の丘陵にも谷戸や山林がよく残っている。小野路町の布田道については町田1、関屋の谷戸や雑木林については町田4で紹介している。


唐木田周辺  2011年春

 唐木田の北、府中カントリークラブのある丘も尾根歩きができる。
 堀の内側から、団地奥の階段を上ったところにある尾根道の入り口(左下)。ゴルフ場の南側をゆく尾根道(右下)。


左下:府中カントリークラブの入り口脇にある中沢池公園
右下:ゴルフ場の北に尾根道がないが、唐木田近くの東側に土の遊歩道(からきだの道)がある。地元の人いわく”結構アップダウンがある”、夜間は通行禁止の立て札あり





とある谷戸にて:
谷戸の入り口で出会った地元の老人に、尾根に出られるか訊ねてみたところ「道はあるよ!」と言う。行ってみると、最初すごい藪状態で踏み跡程度の道(下)。

大きい尾根に出れば絶対道があるはず、と漕いでゆくと
やっと広い尾根道に出た。

 出口近くは再び藪状態になっており、一見すると道があるとはわからない。出入り口が藪状になっている道にときどき遭遇するか、これはわざとで、一般人が立ち入るのを禁じるためなのではないかと思った。

 国土地理院の地図に掲載される道でも、私有地や私道のため立入禁止になっていることがときどきある。一方、山や畑の境界には赤道があり、地元の人たちは”公道”だと言う。畑を作るときも木を植えるときも、(境界ぎりぎりまで所有者はあるのだが)道幅をあけて作る慣わしになっている。よその人が畑の中を歩いていても、「赤道だからいい」と言う。
 都会でも、道幅が狭く私道だが誰でも通れるようにしているところも多い(もちろん、私有地なので理屈上は閉じてもかまわない)。資産税は各家で払っているが、舗装する際、一般に通行可能にしている場合は区の補助が出る。
 このへんの兼ね合いはどうなっているのだろう、といつも思う。


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