東 京 近 郊  の 山  尾 根 歩 き
牛  ノ  寝  通  り

 権現山周辺の地図をながめているうち、権現山の北へも尾根は伸びており、大菩薩嶺から尾根伝いに権現山まで下れることに気づいた。
 松姫峠や鶴峠まで行くバスは、春と秋しか運行していない。まずは大菩薩嶺の南、石丸峠から伸びる尾根道を鶴峠まで歩いてみることにした。夏は暑くバスもないので、鶴峠から権現山へは秋にまた歩こうと思う(下:松姫峠−大寺山−北峰−浅川峠の項)。

目次: 石丸峠−牛ノ寝通り−大マテイ山−松姫峠−奈良倉山−鶴峠
  松姫峠−佐野峠−大寺山−北峰−浅川峠−浅川   鋸尾根−北峰−麻生山−長尾根

  飯尾-小菅-丹波山-奥多摩  セイメイバン  三窪高原  飯尾-三頭山-小菅-サカリ山-大寺山
  大菩薩嶺:裂石−上日川峠−大菩薩峠−大菩薩嶺−ニワタシバ
       大菩薩峠−小金沢山−牛奥ノ雁ヶ腹摺山−黒岳−ハマイバ丸−大谷ヶ丸−滝子山

  奥多摩:西鴨沢−雲取山  雲取山−酉谷山−天目山−蕎麦粒山−棒ノ嶺
      お祭り−三条の湯−飛龍山−雲取山−白岩山−霧藻ヶ峰−三峰

  奥秩父:飛龍山−雁峠  雁坂峠−甲武信岳  国師ヶ岳−金峰山




石丸峠−牛ノ寝通り−大マテイ山−松姫峠−鶴峠

2011年6月はじめ
コース記録: 小屋平9:00−石丸峠9:50−榧ノ尾山10:40−大ダワ11:55−大マテイ山12:15(昼食)12:35−鶴寝山13:10−松姫峠13:30−奈良倉山14:15 14:25−鶴峠15:00

甲斐大和からの小型バスは、休日のせいか超満員、臨時が何台か出たという。
バス停向いに登り口がある(左下)。しばらく針葉樹林と笹の中を行く(右下)。けっこう急な登り。





標高が上がってくると、木々の間から富士山が見えてきた(上)
やがて見晴らしのよい、尾根に近い山腹に出た(下)



ここから南西の富士山方向の眺めがすばらしい   南アルプスも見える(下)




石丸峠(右上)1957m  峠から北の雲取、飛龍山方向をみたところ(左上)
左下:峠からY字路左の道を東へ下りる  右下:下り道




しばらくジグザグの下りが続き、やがて尾根に出た(右下)。尾根道は広く、松姫峠まで歩きやすい。マイナーな尾根道かと思ったが、歩く人が多いようだ。
途中、小菅から大菩薩峠への道は大雨で崩落し通行止め、との注意書きを見かけ、現在、大菩薩嶺から小菅に出るには、大菩薩峠越えではなくこの牛ノ寝通りを行くよう指示があった。それもあるのだろう。また、後述するとおり、松姫峠側からも峠と小菅の湯を結ぶハイキング道となっていた。

牛ノ寝通りの尾根は、写真で見ると大菩薩嶺の東になまこのようにどて、と転がっている。いい写真スポットがないか探したが、石丸峠からの下りは若葉が出て見通しが利かず、あきらめる。(後日、狼平から撮ってみた)




左上:榧ノ尾山 1429m  落葉樹の尾根道を行く。落葉樹の巨木が多い。尾根道はずっとなだらかな下りで、楽に歩ける。トレイルランの人と3人ほどすれ違う。
左下:古道っぽくえぐれたところもある  右下:手書きの牛ノ寝通りの表示




上:面白い木々  左上の洞には人一人入れる。この尾根道には、動物の足跡もたくさんついていた
明るい森が続く。下草がまったく生えていない(上、左下)。  右下:大ダワ 小菅への分岐点





左上:大マテイ山 1409m
左:この周辺は「巨樹のみち」とあり、ハイキングコースになっている
大マテイ山の東の下草の生えた森と(右上)、潅木が生い茂った森(下、10年以上大刈されていないようす。持ち主が異なるのだろうか?)



左上:ロープで保護されたブナだかの巨樹  右上:鶴寝山1368m
左下:富士見ポイントがあったが、午後は水蒸気で霞んで見えなかった   右下:松姫峠




上:松姫峠から大菩薩嶺尾根を見る  右端奥の凹みが石丸峠(だと思う)
左下:奈良倉山への道   右下:南西方向を望む 牛の寝通りと長尾根の間にダム湖が見える



左:奈良倉山 1349m
鶴峠への下りでは、向かいに三頭山がよく見えた(上)
人工林を下り、やがて鶴峠に到着(下)



 牛ノ寝通りという変わった名前の山で、ガイドブックでもあまり見かけないことから荒れた道かと思っていたが、道も広く整備され歩きやすい。
 石丸峠から急坂を下り尾根に出ると、あとはひたすらなだらかな下りでアップダウンもほとんどなく、ハイキング感覚で気軽に歩ける。トレイルランやグループ登山、鶴峠や松姫峠から”巨樹のみち”を歩いて小菅の湯に下るコースを歩く大勢の人たちとすれ違った。

 6月初旬に歩いたとき、ヒグラシのような音が全山に満ち何だろうと気になった。この音は雲取近辺でも聞こえていた。キキキキという鳴き声、クエークエーという声と二種類ある。蝉にしちゃ早いし、ひょっとして蛙かな、山蛙とか、モリアオガエルだのいるし、と考えた。
 通りすがりの何人かに聞いてみたが、「なんでしょうねえ?これまで歩いてきたところも、ずっとこんな感じでしたけど」とわからない。
 やっと、大マテイ山山頂で出会った女性が「これは春蝉。だいたい今頃の季節に標高1000mから1500mくらいのところで鳴くの」と教えてくれた。「蛙と間違える人もいるみたいだけどね、ぜんぶ春蝉」。蛙と間違えるのは自分だけじゃないようで・・・


松姫峠−佐野峠−大寺山−北峰−麻生山−浅川峠−浅川入口

2011年11月はじめ
コース記録: 松姫峠10:20−奈良倉峠分岐10:45−11:40中風呂バス停分岐11:50−12:20昼12:30−12:40大寺山12:45−13:10北峰13:15−麻生山13:45−権現山下14:15−浅川峠14:50−15:20浅川バス停15:25−浅川入口15:20

 カメラを忘れたため写真がないが、道の感じは上の石丸峠から松姫峠間や権現山と同じ。またカメラなしで良かったと思ったできごともあったが、その理由は北峰の項にて。

松姫峠 1300m弱 バスが松姫峠まで行くのは、春と秋の行楽シーズンの土日のみ。8時26分上野原発で2時間ほどかかる。この日は夕方から天気が崩れるとの予報で曇り空だったが、松姫峠の駐車場から富士山がよく見える。
 紅葉シーズンのため、駐車場や周辺の道路には車が20台以上並び、バスからも大勢ハイカーが降りた。ただ、みな小菅の湯方向へ歩き始め、奈良倉山方向へ向かう人はほかに誰もいない。

奈良倉峠分岐 奈良倉峠分岐までの道は上の6月初旬の写真参照。尾根は北西から南東へ伸びており、大寺山手前までである未舗装の林道尾根道を行く。
 道は尾根の西をまくことが多く、西に大菩薩嶺から滝子山まで下る尾根がそびえ、そこから手前に牛の寝通りと長尾根が伸びる。下の谷には竹向や和田の集落。富士山は西よりの正面に見え、その手前に御正体山や杓子山など。正面から南東は手前から秋山倉岳山の尾根、道志山塊、その奥に丹沢が望める。東は三頭山から笹尾根が続き、下のほうにバスで通ってきた飯尾集落が見える。
 ちょうど紅葉のシーズンだが今年は色づきがあまりよくないとのこと、もう落ち葉も多い。沿道にススキの穂がたくさん揺れていた。

佐野峠 奈良倉峠分岐以降は基本的に下りなのでさくさく進む。途中の鞍部で、右手に細い道が分岐し「権現山 登山道」と古びた標識の立つ箇所があった。ちょっと行きかけたが道の状態があまりよくないことと、天気が崩れる前に下山したいので、道のよい林道を進むことにする。道中佐野峠の標識を見なかったが、おそらくこの鞍部あたりが佐野峠ではないかと思う。

中風呂バス停分岐 林道の分岐があり片方は飯尾方向へ下っているので尾根道を直進、10分ほどで中風呂バス停分岐に到着。このあたり、この林道は作業道のため一般車両通行禁止と管理者名の書かれた立て札が多い。
 このすぐ先にもまた分岐があるが、直進道は土砂崩れで埋まっていたため、右へ尾根を登る道を行く。ここから輪だちのほとんどない、しかし車も通れる広々とした尾根を行く。樹林の下をゆく牛の寝通り尾根のような感じの道だ。

 路肩に赤テープのまかれた木の杭が打たれている。最初何かの目印と思ったが、それにしてはほぼ等間隔で並んでいる。近寄って見ると硬い芽がついていた。路肩崩れを防ぐため落葉樹を植林したようだ。このあともずっと植林は続いていた。
 途中、紅葉のきれいな箇所で昼食。葉がかさこそと落ちる音が聞こえ、静かだ。

大寺山 1226m 再び分岐があり、左の道は明瞭に飯尾方向へ下っている。右の道はこのあとすぐ林道としては終了、しかし尾根に登ると明瞭に登山道がついていた。
 下草に笹が多い尾根道で、笹尾根奥秩父に似ている、というか奥多摩大月の山は大体こんな感じ。やがて大寺山頂上に到着。頂上で中高年ハイカー4人組がお弁当を広げていた。このあと、中風呂バス停へ下るという。紅葉シーズンの休日というのに、この日はこの4人以外、誰にも会わなかった。

北峰 1202m 大寺山から先、痩せ尾根が続く。このあたり、全体には標高1200m前後の道だが、ピークのたび登り下りがある。北峰に登る手前(北峰の西)で二箇所ほど、高さは2,3mだが岩登りがある。
 鋸尾根(下に冬の写真あり)への分岐を過ぎ頂上に出ると、南に一本立ち木がある以外樹林はなく、見晴らしは抜群によい。正面に富士山、その手前に左から御正体山、杓子山、電波塔のある三ツ峠、その下に大月の市街地が広がる。その左に秋山、道志山塊、丹沢の三重の山並みが東へ続く。左手前に扇山がどっりしかまえ権現山からの尾根とつながっている。

 とここで一本だけある立ち木に何かが掛かっていることに気がつく。見ると、縦7〜80cmはありそうな西洋アンティーク調の楕円形の大鏡。二本の縄でしっかりと、ちょうど上半身の映る高さに結わえ付けられている。
 なぜこんなところに掛かっているのか意味不明、折からの曇天で少々不気味でもある。これだけ大きいと背負って登るだけでも大変なので何か意図、目的があるものと思われるが・・・。鏡を写真に撮るのはよくないとも聞くので、カメラを忘れたのはこの暗示でちょうどよかったのかも・・・と思った次第でした。

麻生山 1267.5m 北峰の急な下りを下りたあとは、尾根も広く急坂もなくさくさく歩ける。このあたりは葉もほとんど落ち、ちょうど春の権現山と同じ光景だ。

権現山下 権現山から扇山への尾根道に出た。ここから浅川峠までは、5月に撮ったものだがこちらに写真がある。
 桧の下草の潅木が黄色く染まり見事だった。この尾根道は黄色い紅葉ばかりで、赤い色は見かけない。

浅川峠 浅川峠はかつてはよく使われた古道だという。前回は東の野田尻へ出たので、今回は西の浅川へ下りてみる。こちらのほうは道が整備され、楽に歩ける。
 15分ほどで林道に出、さらに15分ほど歩くと集落の最奥、浅川バス停に到着。15時台にバスがあったと思ったが、5分遅刻の到着だったし、いずれにせよ運行は平日のみだった。次のバスは14時19分、1時間ただ待っていてもつまらないので歩くことにする。

浅川入り口 川沿いに途切れなく人家が点在している。かつて浅川は甲府へ抜ける道の通る交通の要衝だった、などの説明板を読みつつ川沿いに下ると、1時間ほどで松姫峠から和田、中風呂を通って大月へ抜けるメイン道路に出た。バスに乗ってしばらくすると雨が降り出した。

 山道を歩くようになってつくづく思うのだが、アスファルトの道は足への負担が大きい。今回も、浅川バス停から浅川入り口までの1時間で急に足にきた。
 山道なら10時間以上歩いても、疲れはしても妙な足の痛みは出ない。四国へんろで1日8時間から10時間歩くと、その日の最後はくるぶしなどの関節やふくらはぎ、足の裏が痛み、もう歩けないほどだった。ここ最近、土の山道を1日12時間、何度か歩いているが、そういう痛みはまったく出ない。
 さらに山道歩きでは足にまめができることもない。四国へんろのときは、毎朝必ず足の裏にテーピングをしてから歩いた。アスファルト歩きでは特にかかとや指の付け根、小指と親指の腹に水ぶくれができやすい。しかし山歩きではテーピングをする必要はなかった。

 昔の人は歩いて移動し健脚だった、とよく言われる。彼らが長距離歩けたのは、健脚だけでなく、土の道を歩いたことも大きいと思う。常時アスファルトの道を長距離歩いていたら、確実に足を壊すだろう。


鋸尾根−北峰−麻生山−長尾根

2012年3月初旬
コース記録: 杉平入口9:00−登山道9:15−北峰下でアイゼン装着11:45−12:10北峰12:15−12:45尾名手峠(昼食)12:55−麻生山13:05−三角点13:10−長尾根分岐13:13−駒宮分岐14:30−天神峠14:15−(駒宮南端15:00)−富岡バス停15:15−浅川入口バス停15:30

 前回北峰を縦走した際、北峰山頂で鋸尾根の表示を見かけた。尾根名が気になり、また新調した軽アイゼンを試そうと、関東大雪の数日後、鋸尾根から長尾根にぬけてみた。

 関東は晴れの予想だったが、奥多摩丹沢の山々は雲に覆われ、雨が降っていた
(右、杉平バス停から北峰方向を望む)

 最初雨具なしで歩いたが、結構降っているのでカッパを着こむ




 冬は猪猟の季節。左:猪猟の猟犬   右:お茶畑が続く



舗装道から山道に入るあたり

写真に写る道のほうが広く直進したくなるが、この道はやがて人工林の中に消えてしまう

左手に登山道入り口の標識がある





 最初は竹林が多く(左上)、次に杉檜の人工林の中をゆく(右)。山中に入るとガスって見晴らしはまったくない。この日は一日中こんな感じだった。しかし都心では日が差し晴れていたという。

 ここでカメラの電池が切れてしまった。前回もカメラを忘れ、北峰の写真を撮ることができなかった。北峰の神様はよほど私に写真を撮られたくないらしい(笑)。

 ということでこのあとは文字のみの解説になるが、標高800mあたりから雪景色。
 10センチ程度積もっており、しかも人跡まったくなし。いや、狐かうさぎか小動物の足跡があちこち横切り、大きな三本指(カラスか)の鳥の足跡が続くかと思うと、鹿か猪かときどき滑っている蹄の跡が道沿いに続いている。なかなかにぎやかな雪道。
 雪はシャーベット状で結構滑る。最初ハの字で歩いてみたりしたが、そういえば雪道は蹴り込んで歩く、と聞いたことを思い出し、蹴りこみつつ歩く。なるほど滑らない。ただし足が疲れる。

 登山道に入って以降ずっと急登が続く。やがて尾根に出、馬の背のような雪尾根道をゆく。周囲は落葉広葉樹林帯、葉の落ちた枝に小さいつららがぶらさがっている。枝についた水滴を触ってみると凍っている。気温を確認すると5度前後、この日は雪の後初めて気温が高くなった日で、雨だか氷の融けた水だかずっと頭上から降り注いでいるが、見た目は凍りついた世界。登っていると暑いが、立ち止まるとたちまち冷えるのでさくさく進む。

 雪が積もり人跡もないので道が若干わかりにくいが、基本尾根をはずさなければよい安心感はある。また大した積雪ではないので、多少へこんでいたり、潅木がない箇所、沿道の潅木を除伐した切り株などで簡単に見分けることができた。これが潅木も埋まるほどの積雪だと、特に下りの際コース確認は難しいに違いないと実感。

標高も1000mを越え、とある急坂を登りきると、思いがけず不思議な景色が目に飛び込んできた。
周囲の木々の枝という枝にびっしり氷がついている。霧氷というものらしい。南東方向からの風によってできたのか、どれも北西側に氷が伸びていた。

幾万もの小さい水滴から成長するようで、細長い氷が鱗のようにびっしりとつながり、精緻な飴細工のよう。よく見ると各氷の根元部分は透明で、先の半分は白っぽくさくさくしている。
写真がないので、絵に描いてみた(左)

冬枯れの木々と雪と氷によるモノトーンの幻想的な世界

青い葉を残すもみの木の針葉にもびっしり霧氷がついていた
 北峰下の急坂まで来ると、登山道も凍り付いていた。いよいよアイゼンの出番だ。
 雪山用の底の固い登山靴は持っていないので、10本歯の軽アイゼンを用意(低山用で本格登山での使用は不可)。装着すると、なるほど雪も氷もすべらない。

 12時過ぎ北峰到着(1202m)。例の鏡がある。見るとガラスの上を縦に何本も水跡が走り凍り付いている。周囲は真っ白、景色はまったく見えない。山頂も縦走尾根にも人跡なし、静かに凍りついた世界。

 麻生山への尾根道は登り下りが続く。前回歩いたときは気にならなかったがけっこう岩が多い。鋼の歯だと岩の上は滑る。今回、手を使うような岩場で雪もほとんどついていないところではいったんアイゼンを外した。しかし凍りついた北アルプスの岩尾根を行くこともあるわけで、歩き方があるのだろう。技術のない今は、まだまだ本格的な冬山は無理。

 尾名手峠でおなかが減ったので昼食。ここから麻生山をまいて長尾根に出る分岐が出ていた。いちおう、長尾根をすべて歩きたいので巻かずに麻生山へ向かう。

 やがて木の板に”麻生山”と書かれたピークに到着、続いて大月市の道標に”麻生山”と書かれた三角点のあるピークに到着。このへん、標高は1267.5mで北峰よりも高いものの道は凍結しておらずアイゼンは必要ない感じだが、雪道を滑らないのでそのまま付けて歩く。
 三角点の次の小ピークから長尾根に下る道があるとのことなので、ピークにつくと南側をきょろきょろした。雪なのでどこでも歩けそうだが、変なところへ下りても困ると注意すると、潅木なしに続く空間と色あせた赤テープを発見。

 いつのまにか雨はやんでいたが相変わらず視界は悪い。長尾根はたいして問題もなく単調に下る。アイゼンよりかんじきのがよい感じ。蹄跡やうさぎや狐の足跡と一緒にさくさく歩く。鹿だか猪は完全に人の道を利用している(しかし信用は禁物、途中で入ってきてしばらく同行しては消えてゆく)。標高800mあたりで雪がまばらになってきたので、アイゼンをはずした。
 標高が下がると下の集落が見え、向かいの山も見えるようになった。駒宮分岐に出る。時間があるので天神峠へ向かう。このあたりは針葉樹の人工林の森、杉林脇の天神峠に到着。ここから浅川側にも下りられるようだが、今回は駒宮へ。
 最初、左手に見えた橋をめざすとなんと工事中で通れない。がっかりしつつ、集落の中心部まで戻り別の橋を渡る。バスの時間までまだあるので、浅川入口まで歩いた。




hidari.gif 旧青梅街道大菩薩嶺 migi.gif


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