東 京 里 山 尾 根 歩 き
(奥  多  摩)




ゴンジリ峠から大仁田山  2013年2月上旬

コース記録:八桑バス停8:35−名坂峠9:30−黒山10:40−ゴンジリ峠11:00−黒山11:15−長久保山11:45−12:00(昼食)12:10−小沢峠12:40−大仁田山分岐13:50−大仁田山13:55−細田集落14:20−14:40黒指集落上15:00−四十八曲峠への分岐15:15−唐桑15:50−バス停16:00



 奥多摩行ホリデー快速には大勢山ガールや登山姿の若い男女グループが乗っていたが、古里で下りる人は少ない。みな御嶽か奥多摩あたりまで行くのだろう。
 バスで八桑で降りた人はほかにおらず。大丹波の八桑から杉の植林された斜面を登る。1時間ほどで名坂峠へ(左上)、ここまで誰もいない。成木−大丹波間のこの峠道はいちおう都道202号とのこと。ここから黒山へ向かう。   右上:西に川乗山が見える
 左下:富士山ポイントがあった  右下:眼下には大丹波集落





 途中、オレンジベストをつけたハンターグループに会った。鹿を狩っているとのこと。
 逆川ノ丸を過ぎ黒山842.3mについた(左上)。このあたり、明るい落葉樹の森   右上:ゴンジリ峠方向の尾根
 左下:ゴンジリ峠まで行ってみた。結構人がいる。以前棒ノ折山には登ったので(長沢背稜2)黒山に戻る。その途中、犬の吠え声が盛んに聞こえ銃声がした。さきほどのハンター集団がこちらへやってくる。別のハンターに猟犬が誤って撃たれたかもしれない、という。そういうこともあるのか、前回も雲ノ峰付近でハンターを見かけたので(ノボリオイゾネと成木尾根)、青梅丘陵から埼玉側は狩猟期間の藪歩きはまずいかもしれない。道をはずさないほうが無難と思った。
 黒山から小沢峠へ尾根下り開始。  右下:岩茸石山への尾根に別れを告げる



 黒山周辺にも何人かハイカーがいたが、この後は黒指集落上まで誰にも会わなかった。この尾根はさほどアップダウンもなくだらだら下りるだけで楽(登りはきついかもしれない)。ただ、黒山か長久保山近くで遭難碑を見かけた。滑落も道迷いもしそうにない尾根だが・・・。

 長久保山686mを過ぎ、南斜面が皆伐された日当たりのよいところで昼食。
 尾根道にはところどころ石仏や山祠がある





 小沢峠から大仁田山分岐までは前回歩いたので省略。細田への分岐(左上)でノボリオイゾネと分かれ、5分ほどで大仁田山505m頂上に到着(右上)。
 左下:山上から細田黒指方向を望む  細田集落へ下りずに山中をトラバースしてゆく道もあるのだが、前回ノボリオイゾネから見た山腹に広がる細田、黒指の集落が気になったので行ってみる
 右下:細田へ下りる直前見かけた山祠(ちょうど節分で豆が置かれていた)





 左上:ちょっと変わった祭祀グッズを見かけた   右上:山腹の細田集落 山中にもかかわらず、立派な家が建つ
 途中、陶芸の看板の掛かった旧家を見かけた。後で聞いた話では外から若者が来て陶芸をやっているという。集落裏から再び尾根に登り黒指集落へ。さかんに原市場方向を示す道標があるが、黒指への分岐で集落に下ってみた。
 左下:黒指集落  右下:黒指集落上に広がる畑 地元の人に「山中にしては日当たり抜群の畑ですね」というと「日当たりはいいが寒い」と聞いた。尾根だから風が強いわけだ。地元の人は、「ここは何もなければ住むにはいいところだ」と言う。水もある、冬でも3時半まで日が当たる、買い物も生協で買うからあまり困らないとのこと。空家も結構ある、でも皆売らない、と言っていた。





 先程の黒指原市場への分岐に戻り(左上)、原市場方向へ向かう。四十八曲峠を歩きたかったので注意していると、この先に分岐があった。今は原市場への道がメインのようで、四十八曲峠道はあまり人が歩いていない様子で荒れ始めていた。右上:トラバース道だが道跡薄く、かなり崩壊しており滑りやすい。このあと沢に下りるあたりも荒れていた。さいご、唐桑の人家脇に出た。


丹三郎尾根から越沢  2013年2月上旬

コース記録:古里駅11:15−大塚山12:40−12:55御嶽山13:05−大楢峠14:05−14:40越沢バットレス上(昼食)14:55−鳩ノ巣駅15:20

 左下:丹三郎尾根登り口へ   右下:間伐された杉林の中を登る





 途中電池が切れてしまい写真なし、大塚山まで雪道をさくさく登る。大塚山頂上920.3には雪だるまがあった。前方に御嶽の山上集落が見える。
 大塚山から御嶽山へ向かう途中、夫婦連れや山ガール二人連れなど何組かすれ違う。御岳山周辺では単独山行の山ガールも何人かいた。電池を買い、御嶽神社で山歩き安全その他いろいろ拝んで大楢峠への道を下る(左上)。   右上:下り道から大塚山を望む
 結構、プチ雪崩で道が埋まっている箇所があった(左下)。凍結しており滑りそう、”雪道不慣れ”自覚ありなので軽アイゼンをつける。やはり安心して歩ける。
 大楢峠に出た(右下)。城山尾根を行くか迷うが、まずはオーソドックスな越沢バットレスの道を踏破しようと右へ。(城山はこちら)





 左上:道脇の山祠   右上:越沢バットレス
 岸壁真向かいにあずま屋が設けられ、ご自由に休憩してくださいと親切な表示。厚意に甘えてここで昼食、バットレスを見るとトップ&ビレイで岩登り(クライミング)している。写真は上まで登り、懸垂下降で下りているところ(下方の黄色いヘルメットに緑の上衣黒のボトムの男性)。
 バットレスの手前(御嶽側)に越沢集落がある。古い本に廃屋ばかりのかつての集落と読んだ記憶があるが、製材するような音がして誰か働いている。25年ほど前の記述だが、今も家は建ち十分住めそうな状態。住人がいるのか昼間作業に通っているのか不明だが、電気は通っているものの車道は通っておらずアクセスは山道しかない。住んでいるとしたら郵便屋さん含め現代社会では大変だろうと思う(今は廃集落となった奥多摩の後山集落で電気洗濯機を見たときも、どうやって運んだのだろうと思った。車道はない)。
 などなど考えつつさくさく下っていると、林道工事中で歩行者用の迂回路が作られていた。この様子では越沢まで到達しそうだ。クライミングの練習場で有名なバットレスもあるし、車で入れるようにするのかもしれない。越沢からはかつて、城山尾根を越え海沢へ抜ける峠道があった。

 ところで迂回路の山道、道脇になぜか石垣があったりする。しかも石の隙間をコンクリで埋めた石垣もあり結構新しい。迂回路というが、林道は元の山道箇所を広げて作っているのではなく、迂回路が元の道なのかもしれない。


花折戸尾根−ゴンザス尾根−海沢−城山  2013年3月下旬(写真の日付は誤り)

コース記録:鳩ノ巣駅12:50−花折戸登山口13:15−ゴンザス尾根分岐14:30−日向登山口15:15−海沢登山口15:55−城山分岐16:30−城山16:40−登山口17:10−鳩ノ巣駅17:15

 5万分の1地図では鳩ノ巣駅からトンネル先に道があるが、実際行くと公園が整備され斜面はコンクリートの打ち放しで道は見当たらない。仕方なく駅まで戻り、ちょうど外に出ていた老人に尋ねると、線路を渡ったそば屋の脇に花折戸尾根への登り口があると教えてくれた。5万分の1の山道表示は信頼性が低いと聞く。確かに尾根道は尾根沿いなので問題ないのだが、トラバースや出入り口は異なることもままある。でもなんとなく地図としては5万分の1が基本だ、山以外の普通の情報もあるし、とエアリア買うよりは5万分の1をそろえて持ってゆく。

20分ほど急登、その後しばらく尾根道をゆく
道は明瞭(写真左、下)
この日はずっと小雨、ガスっており展望はなかった



 晴れていたら見晴らしがよさそうな、左(西)斜面皆伐箇所を通過、標高700m過ぎあたりから再び急登になる。登りきると本仁田山から下りてくるゴンザス尾根に合流(左下)。今回は日向へ下る(右下、日向の登山口)。





国道を越え、海沢へ向かう
ここも新しい車道やトンネルの建設工事中で、地図と道が異なり、登山口探しに手間取る
左上:海沢集落 道を聞こうにも人がいなかった

霊園右脇に山道を発見(右上)
この道は大楢峠への道で、尾根に出ると城山への分岐がある(左)

フィルムがなくなったためこれ以降の写真はないが、針葉樹の人工林や広葉樹林の下をゆく尾根道をたどると、やがて城山頂上にでる(760m)。そのまま鳩ノ巣方向へ尾根道を下る。道は明瞭、坂下集落が右手下に見えてくる。
 花折戸尾根も城山も、山中で誰にも会わない静かな尾根道だった。


川乗山−本仁田山  2013年4月中旬

コース記録:古里駅9:25−川井駅分岐10:20−赤久奈山11:00−12:30川乗山(昼)12:50−鋸尾根−大ダワ13:40−コブ高山14:00−14:10本仁田山14:20−(ヘリコプター見物14:45-13:00)−奥多摩駅15:50

 古里駅から赤杭尾根への道を探す。左下:日枝神社  神社裏に登り口のあることも多いが、神社の前を道なりに西へ行った先に登山口の標識があった。右下:小丹波集落





 道は明瞭、杉ヒノキの人工林の中をさくさく登る。赤杭尾根に出た(左上:川井駅へ下りる道がある)。しばらく尾根道を行くと周囲が落葉樹林となり、赤久奈山(923.6m)を越える。まだ草葉が出ておらず見晴らしがよい。東に高水三山、西に本仁田山の尾根が見える。やがて道は西へ曲がり、防火帯の切られた広い尾根を行く。右下:オオカミすんど(住所)付近





 左上:川乗山1364m  右上:山頂より西方向を望む
 防火帯尾根で川乗山から下りてくる単独男性一人、山頂付近で中年夫婦に会う。
 低山歩きにはポールは持ってゆかず、急登の際は手を使い四つ足で登ったり(誰もいないければ:人がいると恥ずかしいが四足登りは結構楽)、山中で棒を拾ってポール代わりに使う(ひそかにバカボーと呼んでいる)。この日もちょうど良いバカボーを二本見つけて歩いていた。下りは鋸尾根経由の予定で、岩っぽいと予想し棒は使わず置いてゆくことにした。川乗山山頂は手前の広場から往復するので、バカボーをベンチに立てかけて山頂へ向かう。戻るとさっそくなくなっていた。さきほどの夫婦が持っていったらしい。鋸尾根東の棚沢への道から下ってゆく声が聞こえていた。

 山頂から南方向へトラバース道を行くと、右手に小尾根の分岐する箇所がある。これが鋸尾根で、直進は棚沢への道。右のコブ山をちょっと登ると尾根に入るのだが、この入り口が踏み跡薄く若干わかりにくい。その後の尾根道は明瞭、迷うことはない。尾根は険しくないが、一箇所、トラロープの張られた岩の多い箇所がある(左下)。このロープの結わえ付けられた切り株が、ちょっとグラグラしてきており、足を滑らせるなどでテンションかかると株ごともげそうな感じ。ロープには頼らず3点支持で降りる。

途中、山雑誌そのままの山ファッション単独若者とすれ違う
右下:オオダワ





 右上:本仁田山 1224.5m
 本仁田山からは安寺沢へ一気に下る。途中、さかんにヘリコプターがバリバリ音をたてていた。計30分くらいは音がしていたと思う。最初は遭難救助かと思い、それにしちゃ長いな、と気になって見晴らしのよいところに出て注意して見ていると、対岸の中腹にある広場の上でホバリングしていた(左下、わかりにくいが対岸中腹の平地の上にある点がヘリ)。広場に着陸したり、上昇したり、裏山に左手から回りこみ右手から戻ってきたりで、どうも飛行訓練をしているようすだった。
 右下:安寺沢集落。絵画(だったと思う)教室の案内の掲った家もあり、芸術家系の人も住んでいるようだ。




hidari.gif 西丹沢マイナー尾根5奥多摩マイナー尾根 migi.gif


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