東 京 近 郊  の 山  尾 根 歩 き
西 丹 沢 (マイナー尾根3)



地蔵尾根−朝日尾根

2015年5月下旬
コース記録:  神ノ川入口8:30−9:30神ノ川ヒュッテ9:40−堰堤10:35−取付11:05−地蔵平13:15−14:20蛭ヶ岳14:25−臼ヶ岳15:30−ユーシン17:15

 左下:神ノ川分校跡 説明書によればかつてこのあたりには神ノ川牧場があった。閉鎖後開拓者が入植、炭焼きなどを行い大正5年頃には70軒ほどになった。青根まで遠いので分教場が開かれたが、大正12年の関東大震災で神ノ川集落は壊滅、みな離村し戻ることはなかったという。関東大震災は、震源が丹沢に近かったので塔ノ岳の尊仏岩が落ちたり二ノ塔三ノ塔も大きな被害を受けている。その後台風による大雨被害もあり、丹沢の沢が埋まった。ヤビツ峠から札掛への川や玄倉川など、震災前はもっと狭くて深い峡谷だったという。右下:神の川



 神ノ川ヒュッテの手前に、長者舎というところがある。長者舎の伝説についてはエビラ沢の項に書いたが、時代は下り昭和30年神奈川国体のとき、ここに長者舎山荘ができた。国体後は登山客を受け入れ親しまれたが登山者の大幅減少によりしばらく使用されず、平成21年に解体されたという。近くには山の神神社もあり、ここに神の川の案内人として多くの登山者を受け入れた角田忠治が住んでいたという。
 昭和3,40年代の登山ブームは、今の山ガール云々とは比べ物にならないくらい、大勢の人が参加していたのだろうか。今山は見直されているとはいえ、神ノ川あたりに来る人は非常に少ない。塔ノ岳界隈に集中している感じだ。大幅減少、ということは以前はそれなりにいたことになる。この静けさとの落差に信じがたい気もする。そもそも団塊は人数も多い。中央線には週末になると夜行列車が運行され、奥秩父から八ヶ岳方面への登山客で満杯だったという。今夜行バスはあるが列車とは人数が違う。車利用も多いがそれにしても・・・。奥多摩の馬頭刈尾根にも週末に茶屋が出ていたというし(茶屋激減の一因はペットボトルだが、それにしても今店成り立つほど馬頭刈尾根を人歩いてないでしょ)、ちょっと当時を見てみたかった気もする。



 左上:神ノ川ヒュッテとの分岐、日陰沢橋
 右上:途中、トンネル脇に滝があった。地図に名がないにしてはきれいだったので撮ったが、あとで孫右衛門滝という名で何段にもなる美しい滝として有名だと聞いた。
 左下は檜川橋 前後は未舗装なのに、橋だけ舗装されている(構造的に当然だが、フシギな感じ)



 右上:林道がU字カーブするところが、地蔵尾根源蔵尾根などとの分岐点
 左下:広河原から檜洞丸方向へ彦右衛門沢の堰堤ドミノ倒しを望む 説明書によれば、昭和40年の台風で原生林がすべてなぎ倒され谷は氾濫により埋め尽くされた。神奈川県は莫大な費用をつぎこみ堰堤を作ったとある。
 右下:第二堰堤を、西端からステップを使って下りる





 神ノ川上流を遡り、地図では一回渡渉後右岸を行くが、現在右岸は歩ける地形でない。ずっと左岸を行き、沢が大きくカーブする箇所、岩水沢との分岐の南に、地蔵尾根への登り口がある(左上)。一見登れる感じでないが、よく見ると黄色い丸印がある。ここに釣り人がいた。こんなところで人に会うとは。
 岩に手をかけ登ってゆく。ロープもあるが、どこが登れそうか探るのが楽しい。いったん登り、ちょっと右手(南)にトラバースして再び登る。右上は上から登ってきた崖を見下ろしたところ。写真だとわかりにくいが、林の奥に見える明るいところが沢。急斜面なのがわかると思う。
 その後も急斜面、ロープが設置されているが(左下)、登る補助というより、コースを示すガイドのようだ(特に下りに対する)。ある程度登ると激急斜面はなくなる。馬酔木平あたりからゆるやかになる。





 こんな尾根にもワイヤーが設置されていた。おそらく広葉樹の原生林を伐採、架線で搬出していたのだろう。昭和3、40年代、丹沢ではさかんに原生林(現在の植林でない)の大木が伐採搬出されていたことは、シュトルテ氏の丹沢夜話シリーズなどにも詳しい。
 1159ピーク直下で二重こだまが聞こえるというので、ピークが見えるたび試してみるが、全然だめだった。1159ピークあたりからヤセ尾根、急登になる。なんとなく剣岳の早月尾根に似ている。ひょいひょい楽しくゆく。



 右上:北の袖平山方向   左下:南から東にかけて、これから合流する蛭ヶ岳から焼山への稜線
 右下:何の植物か、白い変な花?があった





 左上:地蔵平に出た ここからは主稜線をゆく   右上:鹿柵設置作業中
 そういえば、地蔵尾根にあるという小さい剣、見なかった。見落としたのだろうか?
 下:西、檜洞丸方向を望む  途中、下ってくる単独男性二人とすれ違う





 左上:蛭ヶ岳山頂 誰もいない。風が強く寒い   右上:ユーシンの谷
 左下:一番手前の黒っぽい緑の尾根がかつてボッカ道だったという蛭ヶ岳南尾根。その1本はさんだ奥、小山のある尾根が棚沢ノ頭尾根で小山は弁当沢ノ頭。ここを歩いた記録はこちら(蛭ヶ岳南−市原新道−白馬尾根−棚沢ノ頭尾根
 右下:臼ヶ岳方向へ向かう 以前檜洞丸から登ったとき、鎖場下の裸地のざれたところが下りだと滑りそうで怖かったが、今回、深く掘れており(数年前なのでその後わざと掘った?)潅木も生え手がかりもあって全然大丈夫だった。途中、「大変な登りだ」と言いつつ先を急ぐ老人とすれ違う。某君丹沢の風になる、の慰霊碑がある。





 左上:臼ヶ岳頂上から朝日尾根へ下りる分岐   右上:踏み跡は明瞭
 下:ヤセ尾根もあるが、基本的に一般道のようでわかりやすい。上はブナの森、1000mあたりから下は人工林





 左上:1196ピークあたり

 さくさく下ってユーシンに到着(下)




同角山稜−檜洞丸北尾根

2015年5月下旬
コース記録:  ユーシン6:15−大石山7:30−ザンザ洞キレット8:35−同角ノ頭9:00−石棚山との分岐9:55−つつじ新道分岐10:05−檜洞丸10:25−堰堤11:55−12:45神ノ川ヒュッテ(昼)13:00−神ノ川入り口14:40−青根バス停15:00

 ユーシン裏から川を渡り、同角山稜への道に入る





 バリエーション歩きは道迷いできない緊張感があるが、ここは一般道なので道標もあり安心だ。ただ、体力的にきついコースと聞いているので、涼しい早朝から午前中に登ってしまうことにする。
 人工林の急登をゆき、東屋に到着(左上)    右下:大岩山





 大岩山の下りは苦手な白ザレ急斜面  左上は上から見下ろしたところ  右下は下から見上げたところ





 右上:石小屋沢の頭
 いったんコルに下りまた登り下る





 右上:ザンザ洞キレット   左下:キレットを渡る橋から下を見たところ
 右下:東の谷から朝日尾根、塔ノ岳の稜線方向を望む





 左上:西の山梨県方向を望む  右上:今歩いてきた尾根、キレットと大欅平丸を振り返る
 左下:同角の頭 ここで二人登山者に会った
 右下:写真の丸尾根の先から同角の頭を下る 石棚山稜の尾根が見えてきた





 右上:石棚山稜コースとぶつかるT字路  左下:つつじ新道からのコースと合流したところ
 ここまで来ると、大勢歩いている。下りてくる人もいるので、聞くと西丹沢から往復だとのこと。
 右下:今歩いてきた尾根、中ノ沢丸を振り返る 大石山、石小屋沢ノ頭、大欅平丸、同角ノ頭、1350ピーク、中ノ沢丸とアップダウンの多いなかなかきついコースでした





 曇りがちの空、富士山がなかなか不思議な色合いで浮かび上がる 右上は南アルプス
 左下:檜洞丸頂上   頂上には5,6人いた
 右下:頂上の少し東よりから、檜洞丸北尾根に入る バイケイソウの中を行く





 踏み後は明瞭でわかりやすい ブナの森を行く。中年夫婦二人が登ってきた
 左下:檜洞丸から臼ヶ岳の稜線を振り返る  右下:ドラム缶広場 ここからは人工林になる





 道がジグザグしているが、5,6番目の堰堤上に出た(右上奥の堰)。沢沿いに左手(北)、一つ下流の堰堤方向へ歩くと(左下)、林道のU字折返し点の、地蔵尾根源蔵尾根の入り口より南、カーブミラーのあるところに出た(右下)





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