2011年春
　真光寺団地から能ケ谷にかけて、尾根道がある。真光寺緑地から栗木あたりにかけては、尾根の周囲に住宅街や学校が迫り、緑地は低い斜面にわずかに残る程度。ただ、遊歩道として整備されているので、大勢の人が散歩していた。標高は鶴川台緑地近辺で９７．９ｍ、能ケ谷森と緑の公園で８２．８ｍなど。

下：真光寺公園

左：能ケ谷の住宅街
土の尾根道は住宅街で分断

下は能ケ谷森と緑の公園
右下の丘上が標高８２．８ｍ

　真光寺から能ケ谷にかけての尾根道は、左右に細く緑地が残る程度の里山だが、鬱蒼とした雑木林の中を歩くのが苦手な人にとって、特に真光寺から鶴川台にかけては歩きやすいようだ。
　途中出会った女性も、「真光寺のほうに一箇所暗いところがあって怖いけど、あとは安心して歩ける」と言っていた。
　確かに、小野路あたりの山道のような尾根道ではほとんど人と出会うことはない。

2011年春
　真光寺/能ケ谷から片平川をはさんだ東にも、多摩丘陵は続いている。よみうりランドやゴルフ場のある丘陵で、その北西側については稲城編で歩いた。今回はこの丘の南東側へ行ってみた。標高は１３０ｍ〜９０ｍほど。

　修廣寺への道も尾根道になっている。左下：登り口　　右下：修廣寺

左上：小田急多摩線線路脇にわずかに残る丘（葉積緑地）　　丘を下りて（右上）多摩線を越え古沢集落へ（左下）

上は集落の北斜面にあった地神と第二次世界大戦時の探照灯基地跡の記念碑（昭和１９年頃探照灯基地がこの地にあったらしい）

左：左上写真に見える丘陵（平尾緑地）に上る道

下：緑地から尾根に出たところ
丘の北斜面には畑や果樹園が広がり、一部で宅地造成中だった（写真左下の右手中央）

果樹は柑橘類（右下）

上：尾根道を拾いながら平尾へ向かう
左下：向原南緑地への入り口　麻生川支流の谷戸（現在は住宅地）東北端にある
このあたりが東京よみうりカントリークラブの東南端

里山には珍しい植物が自生しており、金蘭、銀蘭、二輪草などの名をよく耳にする。しかし、個人の愛好家や専門業者が他人の山に勝手に入り、そうした稀少植物を持ち去ってしまう被害も多い。向原南緑地にも環境保全グループが入って活動しているようで、そうした行為に対する注意書きがあった。

山腹を抜ける住宅街とカントリークラブの境道（右上）　尾根へ上り口がないか探しつつ歩く

カントリークラブの東にもう一つあるゴルフ場（よみうりゴルフ場：左下）
やがてよみうりランドに出た（右下）

左上：日テレスタジオの西にある、多摩自然遊歩道の入り口
この東側の丘上に読売ジャイアンツの寮があり、その西脇に小田急線よみうりランド駅へ下りる尾根道の入り口がある（右上）。尾根道のようす（下）

駅への分岐をやりすごし、尾根沿いに行くと日本女子大脇へ出た。
寺屋台の丘上の住宅街に入ると、東生田自然遊歩道の標識（左上の標識）が目につく。宅地化が進み分断された小規模の里山をつなぐルートマップだ。

左上：寺屋台の丘から下りたところ　　右上：浄水場脇
この浄水場の南に、そこそこ尾根歩きできそうな里山が見える。東生田自然遊歩道のマップにはないが、歩けないか入り口を探してみたところ、寺の南側に階段を見つけた。が、水道施設のため立入禁止。山全体が水道局の敷地らしい。

東生田緑地日向山（上、下）　　ここも環境保全グループが入っており解説板がある

左上：日向山の東端にあった稲荷神社
道路をはさんで、あと１００〜２００ｍほど里山が続くようだが、このときは歩道橋と東側の入り口付近を工事中で通れなかった。丘陵本体は小田急線をはさんで生田緑地へと続いている。