東 京 近 郊  の 山  尾 根 歩 き
檜   原  3

 どこまでが笹尾根か、という議論がある。醍醐丸あたりまでという人、いや陣馬、高尾まで続くという人、さまざまだ。
 この話を聞き地図を見ているうち、三頭山から高尾まで、日の長い初夏なら1日で歩けるのでは?と感じた。そこで実際に歩いてみた。

檜原編目次 檜原3: 笹尾根(深山橋−三頭山−高尾)

    檜原1: 馬頭狩尾根  御岳山−大岳−泉沢  奥多摩−鋸山−湯久保尾根
    檜原2: 笛吹−人里−和田  笹尾根  三頭山  都民の森−御前山−大岳  松生山



深山橋−三頭山−笹尾根−高尾

2011年6月末
 小河内から三頭山に上り笹尾根を下る尾根歩きは、早朝に出発すれば日の長い季節なら1日で行けそうだ。しかも涼しい朝のうちに登りを片付けられる。
 ただ、登りからゆくとなると朝4時台、せいぜい5時には出発したい。バスでは間に合わないので奥多摩湖畔に前泊する必要がある。下にキャンプ場があるのでテント泊しようと考えたが、基本的にバーベキュー用の施設で、燃料持込禁止など登山のテン場としての想定ではないもよう。
 そこで今回はムシカリ峠泊としたが、行ってみると避難小屋の注意事項として
「あくまで緊急時用の施設です。ここを宿泊施設とした登山計画を立てないでください
とあった。西丹沢では(山レコなどを見ていても)縦走時に普通に避難小屋を使っている雰囲気なので、山小屋のないところではOKかと勝手に解釈していたが、もともとそういうものだったようで、スミマセン。
 なお、登り約2時間半でいったので、湖畔から高尾まで今回のペースでも4時か5時発でぎりぎり日のあるうちに到着可能、足の速い人なら余裕と思う。

コース記録:1日目  深山橋14:20−ヌカザス山15:45−入小沢ノ峰16:05−御堂峠16:40−三頭山16:45−ムシカリ峠16:55
2日目 ムシカリ峠5:40−西原峠6:40−笛吹峠7:30−土俵岳8:20−浅間峠9:05 9:20−生藤山10:30−醍醐丸11:45−和田峠12:15−陣馬山12:35(昼食)13:00−明王峠13:30−小仏峠14:50−城山15:15−高尾頂上下分岐16:00−ケーブルカー駅16:40


現在(2011)、水位低下で奥多摩湖の浮橋を渡れなくなっている。よって小河内神社バス停からヌカザス尾根へ入ることができない。
 このため、深山橋から三頭橋を渡り、ムロクボ尾根を行くことにした。登山地図では破線なので、道が崩壊せずちゃんとあるか不安だが、浮橋を渡れないなら逆にこの道を歩く人も多いのでは、とも思う。とりあえず行ってみることに。

左上:深山橋と三頭橋 バスを下りると雨が降り始め、合羽着たりで出発が遅れた
右上:三頭橋を渡った左手すぐにある登山口


 登山道は意外にしっかりしていた。雲の中なのか、霧が出てきた(左上)。
 東側を見ると、沢向こうのヌカザス尾根のほうがかなり高い。おそらく最初急登になっているのだろう。こちらの尾根は分岐まで徐々に登るので歩きやすい。

下:ヌカザス山。ここでヌカザス尾根と合流する
雨はますます激しくなり、頭上では雷も鳴っている。尾根とはいえ樹林帯だから大丈夫だろうと続進。当然1日中誰にも会わなかった
右:ロープの張られた箇所もあるが、さほど危険ではない




左上:入小沢ノ峰 暗いがフラッシュ炊くと色が変わるので・・・
右上:三頭山直下の御堂峠 雷雲は南から北へと移動していった、やれやれ

左下:雨の三頭山 さすがに誰もいない・・・(初冬の三頭山のようすはこちら。このときは大勢山頂にいた)
右下:ムシカリ峠の三頭山避難小屋 広々としているし、きれいな小屋だ




2日目 朝、雨はやんでいたがガスっている。三頭山から笹尾根を下る。右上は大沢山1482m

下:槇寄山 このあたりからハルセミがさかんに鳴きはじめる
右:西原峠の先は若干道が細くなり、藪が覆っている所も




上:上平峠 峠から上野原側を見るが、真っ白で何も見えず(右上)

下:いい感じの道が続く  誰にも会わないかわり、くもの巣が多い



右上、左下:笛吹峠 初春の峠のようすはこちら 現在はバス時刻表は掛かっていない
右下:小棡峠




左上:土俵岳1005m 先が見えないほどガスがかかってきたが、この時期にしては涼しく、助かる
左下:日原峠   右:萌芽更新の森



 日原峠の先ではじめてトレランの人とすれ違った。このあと、ときどきトレランの人とすれ違い、生藤山を過ぎた11時以降は続々やってくる。おかげで、以降はくもの巣に悩まされなくなった。

 11時以降の人たちは三頭山あたりで終了だろうが、最初の頃会った人たちは御岳あたりまで行ってしまうかもしれない。
 このあたりでは毎年秋になると、日の出御岳から三頭山笹尾根を2日間かけて夜通し走る日本山岳耐久レースが行われている。

上:浅間峠 やはり木が茂ると圧迫感がある
冬の浅間峠のようすはこちら    右:巨樹
左下:熊倉山   右下:三国山





下:生藤山山頂990.3m  右:山頂前後の岩場
トレランの人たちは山頂を巻いて走っていた

茅丸はまいてしまう
巻き道を使っているうち、連行峰もやり過ごしてしまった



:下草に藪の茂った森   右:下草が笹の森
左下:醍醐丸への道 人工林が多くなる
右下:醍醐丸 八王子市最高峰とある 北への道は戸倉三山に向かう



ところでこのあたりは茅丸、醍醐丸、丹沢の畦ヶ丸、檜洞丸とマルの付く山名がときどきあるが、
マルとは古代朝鮮語で山を意味する言葉だと聞いたことがある



杉桧の人工林の中、いったん和田峠へ下ったあと20分ほど上ると陣馬山に到着(右上)
陣馬山以降は、急に人が多くなった。中高年夫婦、山ガール、若者5,6人連れなど大勢歩いている。
道も広くてハイウェーのよう(左下)  ハイキング道沿いにあった結構大きい広葉樹(右下)

 ところで、明治から戦前にかけての登山記録を集めた『昔の山旅』という本がある。日本の登山黎明期の記録で、槍ヶ岳穂高白馬八ヶ岳白山その他、まだ登山道のない原始の山をふもとの村人を案内に立て荷物を運ぶ人夫を雇い岩室に夜営、食事の支度も人夫が行うなどネパールかヒマラヤ登山のような記述が多い。
 この中に収められた1930年出版高畑棟材著『山を行く』の「高尾山より三頭山まで」によれば、和田峠はかつて案下(アンゲ)峠と呼ばれ八王子から甲州側へ抜ける交通の要所だったという。またかつて和田峠からは臼杵山(ウキサン)方向への道はクリアだが生藤山方向へは藪で道がなかったようで、出版当時”近年国境の切開が歩きやすくなり生藤山へ地図に道がなくても行かれるようになった”とある(高尾山和田峠間も当時からみて十年前までは藪で道がなかった)。この本当時でも、醍醐丸茅丸間はまだ藪との記述、茅丸生藤山間は道が明瞭とある。



左上:雨あがりのぬかるみを見ても、大勢の人が歩いていることがよくわかる
右上:小ピークに必ずある巻き道  次々巻いているうち、景信山を登りそこねてしまった(右下は南側で巻き道と景信山への登山道が交差する地点)



右上:小仏峠
左下:城山を巻く道があったので行ってみた。日影林道に出たところ。このまま林道を横切り山腹道を行けば城山を巻ける。   右下:城山(結局登った)



左:高尾山薬王院

高尾山は子供の頃から何度も登っているので、今回は山頂は省略、さらに下りもだるいのでケーブルカーで下りてしまった

7月からはケーブルカー駅脇で高尾山ビアマウント(ビアガーデン)も始まるので、下りにちょっと一杯もいいかもしれない

陣馬・高尾のようすはこちらにもあります

hidari.gif 檜原2上野原 migi.gif


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