東 京 里 山 尾 根 歩 き
(青  梅  丘  陵)


青梅路  2010.5

 青梅線の東側も低い丘が続き、尾根道がハイキングコースになっている
 入り口は青梅駅から歩いて10分ほど
 標高は最高で300mから500m、矢倉台あたりまでは道も整備され、地元の人が大勢歩いている

 左下:青梅駅近くの入り口付近







 左上:青梅市内方向を望む


 左:矢倉台を越えたあたり
  ここまでくると、植林された杉檜林も多くみかける

 下:ちょうど新緑が美しくつつじが咲いていた

 右下:三方山あたりまで来ると道も険しくなり
  登山に近くなってきた



    右下:名郷峠 468m




 上:辛垣(からかい)城跡 戦国時代に青梅を治めていた三田氏の城。北条氏照に滅ぼされ三田氏は滅亡とあるが、その北条氏照も豊臣秀吉に攻められ自刃、北条氏も滅亡している。

 ガイドブックでは本道から脇道を往復するとなっていたが、頂上から裏の林道を通っても本道に戻ることができた(引き返すよりも距離を稼げる)



 上:よく手入れされた杉林

 左下:雪害で倒れた杉




   雷電山494mを経て榎峠から軍畑へ下る
   右上:軍畑への街道沿いの不動尊
   道路を隔てて、さらに高水山へと登山道は続いていた


高水三山  2013年1月中旬

コース記録:御嶽駅12:45−惣岳13:45−岩茸石山14:15−高水山14:30−分岐14:45−永栗ノ峰15:00−尾根下15:20−軍畑駅16:00

 御嶽駅北慈恩寺脇から急坂を登る(左下)。このあと杉の美林が続く(右下)。





 右上:惣岳山頂756mにある青渭神社
 惣岳北で多少岩場っぽい箇所がある。このあたりで母娘二人連れや山ガール二人連れなどに会う。最近山ガールは奥多摩にも進出してきているようだ。
 陽当たりの良い道を岩茸石山へ   右下:遠くに見えるのは大菩薩嶺か





 左上:惣岳を振り返る   右上:岩茸石山793m
 左下:北西の黒山、棒ノ折山方向の尾根   右下:東に三角の高水山、さらに都心を望む





 左上:高水山759m このあたりでも何人かハイカーを見かけた。平日にもかかわらず、やはり高水三山には人が多い。
 右上:当初、松ノ木峠方向へ行く予定だった。そこでこの分岐を奥へ進む。



 美林の山道を行く。
 永栗ノ峰633mを越えると林道に出る。そのすぐ向かいに道標が立ち、榎峠とあった(右上)。
 行きたいのは松ノ木峠だが、向かいの道はここだけだし大丈夫だろうと進む(このへん、5万分の1地図が古く林道が記入されていなかったので確認できず)。

 道はひたすら南東へ下ってゆく。細い尾根道ではあるものの、崩れかけた石段があったり古道といった風情でなかなかよい。松ノ木峠への道ではないとわかったが、この道も気になる。どこへ下りるか行ってみた。急坂をまっしぐらに下ると墓地脇に出た(左)。

 二俣尾5丁目のY字路脇に出たので、榎峠へは分岐が途中にあったはずだが、見落としたのだろう。




ノボリオイゾネと成木尾根  2013年1月中旬

コース記録:成木一丁目交差点8:55−安楽寺9:00−大多摩霊園上9:40−採石場、迂回路開始10:20−10:30(休憩)10:40−迂回路終了11:05−黄楊峠11:30−雲ノ峰12:30−久方峠12:40−小沢峠13:05−成木七丁目13:15−13:20昼食13:30−高水山林道分岐14:10−新伏木峠14:20−14:30旧伏木峠14:35−14:55松ノ木峠15:00−成木八丁目に下りる15:30−夕倉橋から上り返し15:40−稲詰峠16:20−成木五丁目16:30

 青梅丘陵北の尾根も里山歩きができそうだ。ただノボリオイゾネは採石場で尾根が削られ迂回路を行くとの情報も見かけたので、ルート探しが難しそうなこちらを登りに、成木尾根を下りとし、前回歩けなかった松ノ木峠もからめて歩くことにした。



 飯能からバスで成木一丁目交差点へ、安楽寺はここからすぐだ(左上)。右上は境内にあったお犬様
 寺裏からすぐ尾根に出られるようだが、なんとなく山村風景も楽しみたくしばらく麓道を行く。大多摩霊園から、おそらく作業用登り道があるはずと送電線鉄塔めざして登る。
 左下:霊園上から ちょうど作業員がいたので尾根への登り口をたずねると、一番上の水道脇にあると親切に教えてくれた。尾根道は明瞭(右下)



 さくさく尾根を進み、ついに採石場に出た(左下)。この先で尾根は分断(右下)、道は右手へ下ってゆく。このあたり、なぜか都県境界線がもともと尾根を通らず北へ迂回し沢を横切るのだが、現在この境界線がハイキング道として整備され、尾根道の迂回路にもなっているようだった。ネットでは数年前の情報しか見当たらず都県境界線のルートファインディングに難儀したとあるが、今は真新しい道標があり除伐材で階段が作られるなどしっかり整備されており迷うことはない(ちょっとつまらない?)。



 下:迂回路終了の道標のある地点。ここから再び尾根道を行く。逆の南東方向尾根も確認すると道がついていた。採石場でざっくりやられているので途中で成木川沿いに下りるのではないかと思われる。
 ここから小沢峠まで、小ピークをいくつも越えるアップダウンのかなり激しい尾根道が続く。見晴らしのよいところで北東方向を見ると、向かいの尾根中腹に集落がある。名栗川沿いに出たかと期待したが、送電線の位置から細田集落とわかった。平らな尾根道でなく登り下りがあるので、思ったより時間がかかる。それにはがっかりするが、山の中腹に見える日当たりのよい集落はいかにものどかだ(別の機会に、細田と黒指に行ってみた)。

北の埼玉側へ尾根道の分岐する箇所が何回かあり、一度引き込まれ慌てて戻る。

左下:黄楊峠(栂のもと)   もう一つ水口峠(水のもと)という峠もある。アップダウンで時間をとられ、余裕とみていた小沢峠13時の予定に間に合わせようと焦っていたこともあってか、見落としてしまう。

右下:黄楊峠からの登りでカモシカを見かけた。『昔の山旅』という本に、昭和初期の飛騨山脈(北アルプス)登山の記録が収められている。それによればカモシカは好奇心旺盛で、人が踊ってみせるといつまでも
じっと見ている、地元の案内人は「シシ(アオジシ)に構っていちゃあ日が暮れる」と言ったという。
ガサっと音がしたので見ると、カモシカがはねた。鹿ならそのまま逃げてしまうが、杉林の奥に立ち止まり、こちらを見ている。慌ててまず一枚写真をとり、”踊ってみせるとシシはいつまでも見ている”の話を思い出し声をかけ手をひらひらさせながら少し近寄る。カモシカはこちらを見たまま逃げない。写真をとり、また手を振りながら呼びかけつつ近づく。やはりカモシカは逃げずにこちらを見ている。それを繰り返すうち、”シシに構っていちゃあ日が暮れる”を思い出しいつまでやってんだろ、と一瞬気を抜いた瞬間、カモシカがガサリと動き、立ち去っていた。



 左上:南西に成木尾根が見える。奥は青梅丘陵   右上:雲ノ峰
 大仁田山への分岐から尾根は西へ向かう。北側に、名栗川や川沿いの集落が細田よりずっと下方に見える。
 大仁田山への分岐から下った鞍部に、オレンジベストを着た老人が名栗方向北斜面を見つめて座っていた。挨拶して登り返すと、尾根に猟銃を担いだやはりオレンジベストの若者がいて挨拶してきた。無線を耳にはめており、先の老人とチームと思われた。その後しばらく進むと、後方でダーンと銃声がした。あのカモシカかと一瞬思ったが、あとで聞いた話ではカモシカは狩猟禁止、このあたりでは鹿を駆除しているという。
 左下:久方峠     右下:小沢峠 尾根道は小沢と成木を結ぶ鎌倉古道と交差する。ここから成木へ下り、前回榎峠方向へ下りてしまった松ノ木峠への道リベンジで高水山へ向かう。





 陽の当たるバスロータリーでぬくぬく遅い昼食後、高水山への車道をさくさく登る。昔の尾根道は林道で分断されているが、地形を見ると松ノ木峠への尾根は永栗ノ峰の手前(北)で北東に分岐している。だから今も道があるとすれば、永栗ノ峰からの道より北に下り口があるはず。
 左上:高水山への林道から 手前に見える尾根がこれから向かう成木尾根、奥が今歩いてきたノボリオイゾネ
 右上:果たして下り口があった!成木八丁目、軍畑方向とある。トレランコースを示す標識があるなどしっかり整備された道(左下)

下:伏木峠 メイン道は成木八丁目方向の南へ下りるが、ここは七丁目方向の北へ向かう。なお、この峠は新たに伏木峠とされた箇所で元の伏木峠は北の分岐だという話もある。





左上:旧伏木峠の手前、お茶が植わっていた。自生ではなくもともと茶畑だった感じ。
右上:旧伏木峠 ここにも二本竹筒のお供えが(左下、檜原や八王子、あきるのなどでもよく見かける)
 ここから成木七丁目方向へは下りず、東へ尾根を登る。ロープの張られた急斜面を下りたりするが道は明瞭、やがて松ノ木峠に出た(右下)。1980年代に書かれた『多摩の低山』によれば落ち葉の中に消え行く峠道として書かれているが、今は尾根道も峠道も四方明瞭だ。なお、松ノ木峠道も鎌倉古道の一つ。



 ここから成木尾根を行く。
 予想に反してノボリオイゾネのほうが整備されており、こちらは作業道のようだ(左)。
 小ピークで尾根が南東から東へ曲がる箇所があり、うっかり直進、かすかな踏み跡が斜面を下ってゆく。もう下りちゃうのかと一瞬思うが、夕暮れも迫るしまあいいかとそのまま下降、成木川に出た。

 しばらく車道を行くが夕倉橋と書かれた標識を見つけ、まだ夕倉山も歩いていないのか、これでは成木尾根を歩いたことにならないなあと、再び直登して尾根道をゆく。
 夕暮れ近いのでトレラン状態でいくつかピークを越え、似たような尾根曲がり箇所は尾根をたどるよう注意する。


 送電線鉄塔に出た。続いて鞍部があり、その先に登ると藪が茂り道がないように見える。おそらくこの鞍部が稲詰峠だろうと判断し(プレートを掛けたなどの話をネットで見るが2013年冬現在標識は何もない)、適当におりるとやがて鮮明な下り道あり、作業小屋脇から滝成バス停そばに出た(右上)。
 左上:送電線鉄塔東側の鞍部 右手の明るい斜面が滝成側(黒い影は、デジカメのレンズ保護部がゴミで完全に開かない状態で撮影してしまったため)




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