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剣     岳     2

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北アルプス 剣岳から室堂  2014年9月下旬

1日目剣岳まではこちら
2日目 コース記録:剣岳9:00−前剣10:00−11:00剣山荘(昼)11:20−11:50剣沢小屋12:00−剣御前小屋12:50−雷鳥平14:00−雷鳥荘14:30

右:別山尾根へ下りる道





上:カニのよこばい ここが心配だったが、思ったよりも楽だった。下りる先の鞍部がさほど下に見えなかったので、あまり高度感を感じなかった(左右の崖は高度がありそうだが、集中していたのか記憶にない)。最初、はじめの一歩がどこかわからなかったが、よーく見ると東側(見下ろすときの左手)の鎖よりさらに東にいい足場がある。別の下り方を示す記述も何かで見た記憶があるので、これが正解かどうかはわからないが、鎖のない東の崖上に足を踏み出すのが怖くなければ、安定した足場だった。ここに足をかければ、あとは岩沿いにたんたんと行く。このあたりには誰もおらず、焦る必要がなかったのも良かった。

左:岩場の鎖下り、けっこうこういうところが多い
右上と左下:平蔵の頭だったと思う
右下:これから向かう下り尾根






 右上:剣岳を振り返る  下:尾根道なので左右は急斜面





 右上:前剣  下:前剣からの眺め これから向かう剣沢方向 結構、続々と登ってくる





 左上:剣沢拡大  右上左下:紅葉の谷   右下:前剣を振り返る





 左上:剣山荘が見える  右上:早月川から滑川方向(だと思う)
 下:剣山荘近く 山荘前でお昼にするが、風が強くて寒かった
 途中、何人か追い越す一方、単独男性数人に追い越された。下りでスピードを出すと滑りそうで怖いが、彼らはずんずん下りてゆく。下りで踏みこたえられるのは脚力が強いのだろう。





 右上:剣沢小屋手前で、北の剣岳方向を振り返る
 左下:別山乗越方向へ進み、剣沢小屋広場と剣岳を振り返ると、山はすっかりガスでおおわれていた
 右下:別山乗越への道





 左上:別山乗越 剣御前小屋前 熊出没注意の看板
 右上:別山乗越を越えると、なんと煙が見える。ちょうど木曽御嶽山が噴火し大勢登山客が亡くなったあとだったので、えー立山も火山だったの、と驚く。途中すれ違った人に、「あそこ煙が出ているけど、火山だったんですか。噴火大丈夫かな」と聞くと、ちょうど富山在住だというその人は「そう、火山なんだよね。でも観測対象になっていない。だから地元でも大丈夫か心配している」と言っていた(このあと、2015年に観測対象に付け加えられた)。    下:これから下りてゆく雷鳥沢





 草紅葉 もう危険な岩場もないし、紅葉を楽しみのんびり歩く
 左下:東、雷鳥沢の上流方向  右下:西の下流方向





 右上:地図で見ると煙地帯は地獄谷といい、火山ガスのせいで立入禁止になっている
 箱根の大涌谷みたいなところだ。火山ガスのせいで立入禁止は殺生が原に似ている

 雷鳥沢を渡った南側はキャンプ地などがあり、開けている。雷鳥沢からはハイキング道が整備され歩きやすい。
 左下:登り返した上から、雷鳥沢を振り返る



 右上:雷鳥荘 温泉もよく、いい宿だ。室堂まで歩き、1泊2日にしてもよかったがこのあたりに一度泊まってみたかった。
 1日ずっと曇りで歩きやすかった。途中会った登山者はほとんど男性、年齢は若者から老人までさまざま、単独が多い。夫婦連れがたまにおり、女性は単独おばさん数人に会ったほかは、剣岳山頂に山ガール二人連れを見ただけだった。

 宿で同室になった女性と話す。膝を痛めたので今はカメラが趣味だが、かつては山岳会に入り、穂高の岩山などをバリバリで登っていたという。彼女いわく、女性の事故が少ないのは「女性は怖がりだからね、下りるときは絶対落ちないように下りる。その代わり時間かかるけどね。男性はざくざく行くから滑ることがある」彼女も当時、大学生の男子会員に、「XXさんがいるから、これでも相当スピード落としているんですよ」としょっちゅう嫌味を言われながらがんばっていた、それで膝を痛めてしまったという。「女性が”すみません、もう歩けません”て言ったときは安心なのよね。何とか自力で歩いて下山できる体力残していることが多いから。男性が”すみません、もう歩けません”て言ったときは、唇真っ白、目もうつろでもう自力で動けなくなっていることが多い。体重いし搬送も大変、”なんでこうなる前に、もっと早く言わなかったのよー”て思うけど、ぎりぎりまで言わないんだよね」と言う。
 そこで思い出したのが、バスケ部のとき顧問が「男子が”もうだめです、動けません”というときは、頭からいきなりぶっ倒れる。女子は”もうだめです、動けません”、と言いながら手をついて倒れる」と言っていたことを思いだした。要するにだから女は甘い、という話なのだが、この話を部活と無関係の友達にしたところ、「だから女のが偉い。ちゃんと母体を守る感覚がある証拠だ」と言う。なるほど、と思い、確かにそうやって倒れるときに全く意識していない。このへんで倒れて見せてずるけようなどという考えもない。一種本能だと思うのだが、指導者側(特に男性)から見ると、女子はどこまで追い込んでいいのかわからない、となるらしい。
 しかし、グラウンドや体育館のような人工的な空間なら、頭からぶっ倒れてもさほど問題ないだろうが、岩山でいきなり倒れると命に関わる。それ、て生物としてどうなんだろう、と思う。
 その後、森林ボラに来ている男性諸氏(山をやっている人が多い)にこの話をすると、みな「やはり言えないよ。グループで来ていたら皆に迷惑かけるからね。相当切羽詰まるまで言えない」と言う。このへんが、一般的な女子と考え方が異なるのかもしれない。一般的な女子は、周りへの気遣いよりも「エー、みんなのためにあたしが死んでもいいわけ?」と考えると思うからだ。もう無理だと思ったら、ほかのメンバーが困ろうが(いったん停滞し、ここで全員下山か一人で帰ってもらうか付き添いつけて帰らせるか悩ませることになる)無理は無理だとはっきり言う。ふと、”もう歩けない”という女子を、なんとか下山できそうだからと一人で帰し「信じらんない、もうこいつらとは一緒に山行くもんか」「なんだ、歩いて帰れるじゃん。それならちょっと我慢すれば山頂まで行かれたんじゃないの?これだから女は」とお互いブーたれながらも事故には至らなかったケースと、ぎりぎりまで我慢し遭難や死亡事故になったが「XX君はいい奴だった」と惜しまれるケースと、どちらがいいのだろう、と考えた。
 ただ基礎体力は男性よりないので、途中離脱の許されない環境、満州からの難民逃避行のようなケースでは、体力のない老人子供、女性から倒れて行き、成人男性が一番残りやすい(ただし戦闘を担うので、それで死亡する確率は高い)。


3日目 室堂へ

コース記録:雷鳥荘6:05−室堂7:20



 舗装されたり砂利がしかれ整備されたハイキング道をゆく   左上:雷鳥荘を振り返る





 夜明け前のみくりが池周辺 この日、TV局が来て日の出を待っていた。ほかにも大勢カメラを構えた人たちがいた。





左上:北の剣岳方向 みくりが池温泉が見える

右上:東 日の出

左:南側 ホテル立山方向

下:西 中央の大日岳から立山駅方向
大日岳の尾根道もよさそう





 以下、美女平までのバスの車窓から このあたりも歩けるらしい







 右上:美女平からケーブルカー  左下:材木石 有名だという    右下:立山駅周辺





hidari.gif 剣岳1下ノ廊下十字峡 migi.gif


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