2017、2018年の冬、久しぶりに東京の里山を歩いた。
2010、2011年春に歩いたときと比べ、あまり変わっていないところも多かったが、さらに宅地化、団地開発が進んでいる地域もあった。
7年前は、尾根をたどって歩きながら、まだこんなに自然が残っているところがあるんだ、と単純に感動していた。
だが今回は、里山の尾根部分にかろうじて残された武蔵野の森の姿に、何かいたたまれなさを覚えた。帯状に残る森を拾って歩くことに、無理を感じ辛くなってくる。
それでも”よこやまの道”の南斜面一帯、小野路、小山田、図師あたり、あるいは柚木の一部は、まだまだ里山の風景が残されており、歩いて楽しい。
多摩丘陵は大きく2つの長尾根、つまり稲城から多摩ニュータウン(南に小野路小山田)を通り小山内裏公園あたりに出る連なりと、その北の平山城址、白山神社、鑓水を通り、御殿峠、七国峠、法政大北を経て草戸峠、高尾南に出る連なりに分かれると思う。そして北側の尾根は平山城址の東で、七尾丘陵から百草園、多摩動物公園から高幡不動の2つの支尾根に分かれている。学術的なものではなく、あくまで地図上で見た話だが。
2017−18年編1では、まず多摩丘陵最東端の稲城丘陵と、百草から七生を歩いた写真を掲載。