東 京 近 郊  の 山  尾 根 歩 き
山  中  湖  周  辺

 蒸し暑くなる前に行ってしまおうと、梅雨の時期に山中湖周辺の山を歩いてきた。曇天のため富士山の絶景は望めなかったが、気温は20度前後で楽に歩くことができた。水の消費量も全然違う。やはりこのくらいの気温が一番歩きやすい。

目次 大洞山−不老山   杓子山:山中湖−杓子山−倉見山
   三ツ峠:笹子−清八山−三ツ峠−河口湖

   御正体山:無生野−雛鶴峠−菜畑山−道坂峠−御正体山−山中湖
   道志山塊:無生野−赤鞍ヶ岳−厳道峠−綱子
   菰釣山:畦ヶ丸−菰釣山−山中湖   丹沢:大山/塔ノ岳 蛭ヶ岳



大洞山−不老山  2012年6月初め

コース記録:篭坂峠8:55−アザミ平9:30−大洞山9:50−ツナ峠10:30−三国山10:40−明神峠11:25−12:00湯船山(昼食)12:20−峰坂峠13:00−世附峠13:25−不老山南峰13:55−不老山山頂14:05−登山道入口15:20−駿河小山駅15:40

 丹沢湖や菰釣山の南にも、山中湖から始まる尾根道がある。気になるこの尾根を歩いてみた。
 篭坂峠までバス(左下:篭坂峠)。ここに大洞山に登る道があるはずだが、登山道的な道は見当たらない。手持ちの古い五万分の一では峠の東に破線があり、現在はそのあたりを車道が登っている。おそらくこの道でよいだろうと上がると墓地に出た。三国山ハイキングコースの道標があり、ハイカー姿の人もいる。いちおう確認すると墓地の奥に登山口があるとのことで、しばらく一緒に歩く。どちらまで、不老山まで、と言うと、不老山も行きにくくなりましたね、と言う。理由を尋ねると、どこそこの林道が台風で崩れて吊橋の道が通行止めになった、何とかの滝の道も歩けない、でもあなたが下りる道は大丈夫ですという。ヤマシャクナゲを見に来たのでゆっくり歩きます、三国山で下りて一周するという彼女と別れさくさく登る(右下)。このあとも、別のハイカーからもヤマシャクナゲを見かけなかったか聞かれた。植物は詳しくないのでどんな花かよくわからないが、今時期らしい。





左上:落葉広葉樹の森    右上:アザミ平付近 曇り空で富士山は見えず景色的にはいまいちだったが、夏は日に当たると暑い。日光がないほうが涼しくて歩きやすい
左下:大洞山(角取山)1383.5m 篭坂峠で既に標高1100m近いため、300mほど登れば山頂だ。山頂手前に、尾根の南側へ諏訪神社奥社へと下る道があった
右下:丹沢でよく見るバイケイソウがここにもあった





左上:三国山山頂 1320.2m   右上:北側 菰釣山の尾根方
左下:ブナの巨樹が多い  右下:尾根の南側には富士スピードウェイがあり、エンジン音がブンブン響いていた





左上:明神峠   右上:湯船山  1041m   この尾根道は大洞山以降、基本下りなので楽に歩ける





左上:峰坂峠   右上:これから向かう不老山が見える



明神峠付近で、朝7時に山市場から登ってきたという人に会った。この尾根の逆走は基本登りなので大変と思う。ちょうど今サンショウバラが咲いている、と教えてくれる。
上:サンショウバラの花(サンショウバラの丘付近)   下:その他登山道で見かけた花々





左上:世附峠  右上:不老山山頂 928m 最初南峰に着くが、山頂まで5分ほどなので行ってみる。山市場へはここから下りるが、駿河小山へ出る予定なので南峰に戻り、尾根の南へ下る(左下)。小雨が降り出してきたので小走りに下り、トレラン状態
不老山周辺は杉桧の人工林が多く、特に桧は枝打ちしていない森が多い



上:この山道ではこの特徴ある道標をよく見かけた。俳句や和歌、クイズが書いてあったりする。
途中、道標整備をしている老人に会った。地元の人で、地元の山を愛し一人で作っているという。

左:生土へ下りたところ
ここが登山口

休日だったこともあり、大勢ハイカーが歩いている尾根道だった



杓子山  2012年6月初旬

コース記録:平野バス停10:05−登山道入口10:25−石割神社10:55−石割山11:10−11:30二十曲峠11:35−12:10立ノ塚峠12:20−13:15鹿留山との分岐(昼食)13:30−13:50杓子山13:55−15:20鍵掛峠15:25−ハイキング道分岐15:50−16:05倉見山16:10−登山道入口17:10−東桂駅17:30

新宿発高速バスは、最早で平野バス停に10時頃到着。もっと早く歩き始めたかったが、仕方ない。道志道を北へ進み、石割山登山口バス停(不動明王社の脇:写真左下)から西へ入る。
右下:石割神社 オレンジの橋を渡ると奥社へ向かう山道に入る。駐車場には車が何台も止まり、奥社まではハイカーが多い。





橋を渡るといきなり何百段かの階段がある。それを過ぎるとなだらかな尾根道
左上:道の途中にあった巨岩  右上:桂の大木  下:石割神社奥社 岩の間を歩くことができる





左上:石割山山頂(1413m)から山中湖を望む この日も露空の曇天で富士山は見えなかったが、天気のよい日は富士山がよく見える    右上:これから向かう杓子山
左下:杓子山への道  右下:夫婦松 ふもとの内野地区が整備したと記念碑にある





左上:二十曲峠から富士山方向を望む ここも晴れていれば絶景ポイントのようだ 
右上:立ノ塚峠へ向かう この日、二十曲峠以降は誰にも会わなかった。
左下:東の御正体山の尾根を望む  右下:立ノ塚峠





立ノ塚峠からは岩が多く急登が続く。石割山で1400mまで登ったのを峠で1200mほどまで下り、再び登りになるのだ。標高1500mあたりで萌芽更新した落葉広葉樹の森が続いている。かつて炭焼きしていたのでは?と思う。
下:標高1600mあたりへ来た。南の富士山方向を望む。左手中央が山中湖、中央の町並みが忍野



鹿留山との分岐に到着。ここから西へしばらく平らな山頂尾根が続く。標高は1600m以上あり尾根でもっとも高い場所でもある。最初ここが杓子山頂上かと思ったが、標識は何もない。西へいったん下るとここより低い小ピークがあり、なんとこちらが杓子山山頂だった(左下:杓子山頂上 1597.6m)。なぜこちらが山頂なのかよくわからない  右下:山頂から1600m越ピークを望んだところ
ここも富士山絶景ポイントのはずだが、曇天で富士山は見られず、山中湖も霞んでいる。ただ、全般に気温20度前後で暑くもなく寒くもなく歩きやすい



杓子からは忍野や下吉田方向へ下るのが一般的なようだが、尾根歩きなので北尾根を歩いてみることにする。ここからは道が荒れていると予想したが、結構はっきりしていた(左下:倉見山への尾根道)。たまに踏み跡不明箇所もあるが、雪の季節でなければ無問題と思う。ただ岩が多く整備されていないので早くは歩けない。危険箇所も石割山−杓子山間のようにロープ等ないので自力で行くことになる。蟻の門渡りのような痩せ尾根箇所もある(右下:わかりにくいが岩っぽい痩せ尾根)。一箇所、尾根下が崖崩れでえぐれているところもあり、上の道もいつか落ちるのでは、体重の重い人が乗ると危険かも、と思った





左上:向原への分岐は4箇所近くあった   右上:萌芽更新の森 このあたりもふもと集落の炭焼きの森だったのだろう
左下:鍵掛峠(向原峠) なぜか防犯協会だかの鍵を掛けよう、家の戸締りに注意、の看板もあった(緑の看板)





左上:倉見山周辺のハイキングコースに合流 とたんに歩きやすくなる。やはり登山道を整備してくれる人がいるおかげで道の様子はまったく異なる
右上:倉見山頂上1256.2m ここも富士山絶景ポイントのようだが、何も見えず
左下:尾根東側に見える三ツ峠  右下:新緑とつつじの咲く道 あとはひたすらだらだら下り





左上:尾根西側の鹿留集落  右上:お寺の脇の登山道入口に出たところ



三ツ峠  2012年6月中旬

コース記録:笹子駅10:30−林道終点11:30−清八山12:35−御巣鷹山14:00−三ツ峠山頂14:15−三ツ峠登山口15:00−国道分岐16:00−カチカチ山ロープウエー下17:30−河口湖駅17:45

 前日飲み会で早起きできず、笹子駅到着が10時半になってしまった。予定では三つ峠から霜山へ尾根づたいに河口湖まで行くつもりだが、日のあるうちに歩けるだろうか。笹子あたりで標高600mほど、これから1200m弱登ることになる。
 笹子ではほかに二人降りたが、二人とも滝子山方向へ向かった。梅雨どきのため予報では午後から雨、急ぎ足で国道を行く。

左上:追分集落 ここから清八山本社ケ丸への登山道が始まる。目の前に屏風のようにそびえる山の上のほうは雲に隠れており、雨が降っていそうな感じ
右上:道なりに行くと、都留市へ抜ける林道との三叉路に出た。道標は頻繁にあるので迷うことはない

舗装された林道を登り(左上)、東電の水力発電所脇をぬけ、しばらくすると皆伐箇所に出た。この斜面途中で清八山へ向かう登山道へ分岐する(右上) このあたりで1100mほど 薄日が差してきた
左下:皆伐箇所には杉苗が植えられていた  右下:斜面から北を望む 大菩薩嶺南端の山並みが見える



上:登山道の様子 ハルセミがさかんに鳴いている 誰にも会わない道
左下:清八峠  右下:清八山山頂1583m 晴れていれば富士山が大きく見えそうな山頂だが・・・



左上:これからむかう三ツ峠方向   右上:南東の山中湖方向を望む
左下:清八山山頂から 甲府方向  右下:尾根の東は桂川が流れ富士急が通る



清八峠の道標に、三ツ峠まで160分とあった。三ツ峠との標高差は200m、地図でもほとんど下りのないだらだら登る尾根道に見える。距離からみても160分もかかるとは思えない。1時間半ほどで行けそうだが、廃路に近いとか岩場が多いなどあるのだろうか、と不安になった。しかし清八山以降、続々と逆に下ってくるハイカーに出会った。なかにはハイキング姿の女性二人連れもおり、これなら大丈夫とさくさく進む。
左上:御巣鷹山への道  相変わらずハルセミが賑やか
右上:御巣鷹山山頂1775m 巨大な電波塔があり、山頂を示す標識は見当たらなかった
左下:これから向かう三ツ峠山 さかんに人声が聞こえてくる   右下:三ツ峠山山頂1785.8m



左上:これから向かう木無山方向  右上:南東の山中湖方向 晴れていれば雄大な富士山の眺望が望めるだろうが・・・
山頂には大勢人がいた。南の尾根には山荘やテントも一張見え(左下)、若者らの賑やかな歓声が聞こえていた   右下:御巣鷹山を振り返る 



上:三ツ峠駅へ下る道をやりすごし、木無山方向へ向かう。車も通れる広い山道でさくさく下る。あまり調子よく下るので不安になり、この道で正しいか方角を確認しようと磁石を見るが、なんと磁針が外れ確認できず。リュック脇にぶら下げた紐が長すぎ、揺れるたびぶつかって針が外れたようだ。周囲を見ても雲の中で尾根を確認できない。まあ分岐も見当たらなかったし、とそのまま下っていると、雲の中から出たとたん右手に高い尾根が見えた。これは完全に尾根道をはずして下っている。
 ちょうど夫婦連れがいたので尋ねると、御坂峠へ行く道に出るとのこと。三ツ峠登山口バス停のバスはもうないだろう、河口湖までかなりあるよ、という。元々河口湖まで歩く予定だったし、かなり下ってしまい登り返すのも面倒なので、そのまま下る。それにしてもどこで分岐を見落としたか、不思議だ。

左上:三ツ峠登山口 かなりの数の車が止まっていた。標高1400mほど、ここから三ツ峠に登る人も多いようだ。バスは休日は午前中3本のみ、平日は1本しかない。ここまでバスで来て登り、下りは三ツ峠駅か笹子というコースが一般的らしい
右上:西川林道 この林道は尾根の山腹を行き、霜山手前で尾根に上がる道がある。林道を行くか迷ったが、霜山にこだわることもないか、河口湖は初めてだしこのまま下って湖畔に出よう、と下る

 しばらく落ち着いた林道を快調にゆく。途中、先ほど道を聞いた夫妻が車で来て、「かなり距離があるぞ、乗ってゆくか?」と親切に言ってくれた。もともと河口湖駅まで歩く予定だったので断ったが、みな親切だ。
 国道に出ると甲府と河口湖を結ぶバス停があり、1時間に1本くらいある。国道は交通量が多く歩きにくい。トンネル内など轟音で最悪。2本目のトンネルの手前で一般道に降り、湖畔を行く。右上:国道から見た河口湖




上:美術館辺りから見た河口湖
湖畔はハイキングロードが整備されていた

 浅川には温泉があり、大きなホテルや旅館が並ぶ。山中湖とはまた違った雰囲気だ

左:カチカチ山ロープウェー下付近
本当はこのあたりで尾根を下りる予定だった。尾根道でも、3時間あれば十分三ツ峠からここまで来られそうだ
 山中湖は湖が丸く大きく、周囲に高い山が迫っていないため明るい感じだが、湾が多く湖岸に山が迫る河口湖は少々暗い感じがした(曇天ということもあったと思う)。ただ、盛りの過ぎた観光地感が漂う山中湖に比べ、河口湖はホテルも店も寂れた感じはあまりしない(とはいえ廃業した旅館などはやはり存在する)。

 山歩きをするようになって痛感するのだが、アスファルト道は足に負担が大きい。今回も道を間違え、土の尾根道をはずれ舗装された林道や国道を3時間ほど歩くと、足の裏やくるぶしに鈍い痛みが出てきた。小指の腹もすれ、このままゆけばまめもできそうだ。土の山道を十数時間歩いても、足は痛まない。四国へんろのときは足のケアが重要だった。みな同じ悩みがあるようで、へんろみち協会の冊子にも足裏を必ずテーピングするよう方法が解説されていた。それが、奥多摩から甲武信岳、金峰山と2泊3日で縦走したとき、足がまったく痛くならないことに感動した。足裏にまめもできない。
 アスファルト道を長距離歩くと、すぐに足裏にまめができる。足首やふくらはぎ、場合によっては股関節あたりに鈍い痛みが出る。中高年でひざを痛めている人は多く、そういう人は正座できないという。しかし昔のお婆さんたちはお寺やXX講などでよく正座している。今の年寄りほどひざを痛めていなかったのでは、と感じる。今、ひざを痛めている人が多いのは、舗装された道路に問題があるのでは、という気が強くしている。
 最近流行りのランニングも、アスファルト上を走るのはのちのち足に悪影響が出そうな気がする。舗装道を長距離歩くコースは極力避けよう、と実感した今回の山歩きでした。



hidari.gif 御正体山丹沢1 migi.gif


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